【速報4】サイバーエージェント、ネット広告ではナショナルクライアント獲得のためクリエイティブ制作を強化中 スマホシフトに続く次の一手
サイバーエージェント<4751>は、本日(10月25日)開催の決算説明会で、インターネット広告事業において、クリエイティブ制作の強化を重点的に行っていることを明らかにした。3Dスキャニング技術を保有するAVATTA( アバッタ)を4月に買収したほか、アマナデザインとブランド広告企業向けに高品質なクリエイティブを量産するモデル構築を目的とした共同出資の新会社Ca Design(シーエーデザイン)を設立した(関連記事1・2)。
藤田晋社長(写真)は、この意図について、ナショナルクライアントを獲得するためと明かした。第4四半期において、正社員78名、有期雇用154名の採用を行ったが、主にクリエイティブ制作に関わる人材を強化したことによる。この結果、第4四半期の営業利益は、新年度のスタートということで低調となる第3四半期(4~6月)に比べて5%減の45億円にとどまった。第4四半期の広告が若干弱かったことや、事業拡大のための先行投資が発生した。
サイバーエージェントは、ネット広告の主流がスマートフォンになるといち早く予見し、業界に先駆けて「スマホシフト」を敢行し、その後のスマートフォン広告市場の急拡大の波に乗ったことは記憶に新しい。他社のスマートフォンシフトが完了した現在、今回発表の取り組みは「次」を見据えた一手といえそうだ。
会社情報
- 会社名
- 株式会社サイバーエージェント
- 設立
- 1998年3月
- 代表者
- 代表取締役 藤田 晋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4751