『うたプリ』が存在感を示したブロッコリーの第2四半期 復活のTCG『Z/X』はアニメ化とアプリ化を進行 中期的な成長目指し3作品の新作を開発中



ブロッコリー<2706>は、昨日(10月25日)、第2四半期(3~8月)の決算説明会資料を公開し、主力コンテンツ『うたの☆プリンスさまっ♪(以下、うたプリ)』関連の売上があらためて好調であることを示した。『うたプリ』はかつて業績不振に苦しんでいたブロッコリーを大きく飛躍させた一大コンテンツだが、8周年を迎えるいまもF1層、F2層を中心に高い人気を誇っている。

第2四半期決算は、売上高が前年同期比22.6%増の27億6100万円、営業利益が3倍の3億3500万円と利益が大きく伸びたが、『うたプリ』イベントグッズが寄与したとのこと。前年同期比5億円の増収だったが、半分を『うたプリ』が稼いだ。ロイヤリティなどを支払う他社コンテンツではなく、自社コンテンツということで原価の伸びを抑えつつ利益を伸ばすことに成功した。
 


他方、男性向け主力コンテンツ『Z/X -Zillions of enemy X-(以下、Z/X)』についても復調し、販売好調だったという。リリースから7年を迎えるコンテンツだが、トレーディングカードゲーム(TCG)を中心にアニメ、CD、グッズ、イベントなどマルチユース展開を行っており、増収要因となったとのことだった。こちらも採算性の高い自社コンテンツとなっている。
 


前期(2018年2月期)の業績を底にして、来期以降の成長に向けた布石を打っている。まず、主力コンテンツである『うたプリ』については、イベント開催やドラマCD、楽曲CD、舞台、劇場アニメなど、マルチユース展開を行う。10年コンテンツ、そして「エバーグリーンコンテンツ」(長期間にわたり価値を発揮するコンテンツ)を目指していく考えだ。
 


また復活を示した『Z/X』については、プレミアムパックやブースターパックなどの販売を行うとともに、11月に大型イベント『ゼクストリーム2018.WINTER in 秋葉原』を開催するほか、『アズールレーン』コラボパックの販売を12月に行う予定だ。業績への寄与は来期以降になるだろうが、アニメ化(2019年秋)とアプリ化も進めていく、とした。
 


さらに成長のけん引役となる、新コンテンツの開発・投入を加速する。下記のイメージのようにコンテンツの成長過程で次のコンテンツを投入し途切れることない収益の拡大を目指すそうだ。昨日報じたように、以下、3本の開発中のコンテンツが公開されている。ハピネット<7552>との共同開発プロジェクト『マルチポイント×コネクション~稜風学園購買部~』が2019年にリリースとなる予定。
 
株式会社ブロッコリー
http://www.broccoli.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ブロッコリー
設立
1994年3月
代表者
代表取締役社長 鈴木 恵喜
決算期
2月
直近業績
売上高65億6300万円、営業利益2億8300万円、経常利益3億1200万円、最終利益1億6800万円(2022年2月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
2706
企業データを見る