WHITE、自然会話システムを用いた会話形謎解きゲーム「エスケープ・ルーム」をリリース…助けを求める妹との会話を通じて謎を解き脱出に導く



WHITEは、本日(11月27日)、 「Google アシスタント」対応の会話型謎解きゲームアプリ「エスケープ・ルーム」を開発・リリースしたことを明らかにした。同時に、 同アプリ内における会話システム「イトークルシステム」に関する特許を出願した。

「エスケープ・ルーム」のストーリーは、 プレイヤーの妹から「おにいちゃん、 助けて」という電話がかかってくるところからスタートする。 まだ幼い妹は自分がどこに閉じ込められているのか、 またどうすれば出られるのか分からない。彼女との会話を通じて部屋に隠された謎や暗号を解き明かし、脱出に導いていく。

Google Home などの Google アシスタント対応スマートスピーカーやスマートフォンで楽しめる会話型謎解きゲームアプリ。「会話」が鍵となる音声アプリでまるで人と対話をしているかのような自然な会話体験を実現するために、ユーザの発話内容を理解し、擬似的に表現する独自の会話システム「イトークルシステム」を開発したという。 



■自然な会話の中でユーザーを特定の話題に誘導する独自会話システム「イトークルシステム」 
「イトークルシステム」の要は、 「システムとユーザの対話」と「システムの実質的一人語り」という2つの返答ロジックを回答に織り交ぜた会話システムであること。これにより、システムはユーザの発話の一部しか理解していないのにも関わらず、 最終目的の達成へ向けて会話を誘導・成立させることができる。また、 ユーザはシステムが自分の言葉を理解してくれていると錯覚し、 自然に会話が流れていくような体験をすることができる。 


返答ロジックB「システムの実質的一人語り」 
ユーザの発話に関係なく会話を続けることができる返答ロジック。 既に話題が設定されており、 且つユーザの言葉がシナリオ全体で用意している他の話題に触れない場合に適用されます(図1-B参照)。 このとき、 システムは一人語りの様に話を進める。既に話題が設定されているため、 例えシステムがユーザの発話内容を理解せずに一人語りをしていたとしても、ユーザに同じ話題の発話を促すことが可能となるため、自然な会話が成り立っているような感覚に陥いる(図2-1.参照)。



■具体例
少女を脱出させるという最終目的 
話題が設定されている状態においては、 ユーザの発話内容にかかわらず、 会話を中断しない自然な回答が提供される。結果として自然に発話内容が流れるため、 ユーザはシステムが会話内容を理解して会話が進んでいるものと錯覚(図2-1.参照)。 話題解除後には、 ユーザの発話内容が的を射ていないものだとしても、 会話の成立性を錯覚させながら(図2-2.参照)新たな話題設定へ向けて収束させていくことができる(図2-3.参照)。 

〈図1〉イトークルシステム概念図



〈図2〉イトークルシステムを使用したシナリオ参考例



■「イトークルシステム」の活用可能性について 
本会話システムは、 ネットワーク上を介して提供されるシステム及び方法として、 又はプログラムとして提供される。上記の謎解きゲームは一例であり、 対話性及び目的性の観点から、 高齢者や子供に向けて何らかの目的を実行させるための行政や教育のプログラムにも応用が可能。また、 複数のコンテキストを備えつつも一つの目的をクリアする、 ゲームプログラムなどの目的にも適しているそうだ。



■特許出願中 
「イトークルシステム」は、 その独自の会話システムについて特許出願中。 
(2018年11月現在)



■「エスケープ・ルーム」について 
- Story -
突然あなたにかかってきた、 一本の電話。 それは、 あなたの妹「ひかり」からの助けを求める電話でした。 あなたは、 部屋に隠されたすべての謎や暗号を解き明かし、 彼女を無事脱出させることはできるのでしょうか...?

- Hint -
もし問題分からない問題があったときは、 「分からない」「ヒント」などと言ってみてください。 もしかしたら、 彼女が一緒に考えてくれるかもしれません。 

– How to Use -
Android 搭載端末:ホームボタンを長押しして「エスケープルームにつないで」と呼びかける
iOS搭載端末:Google アシスタントを起動し「OK Google, エスケープルームにつないで」と呼びかける
Google Home など:「OK Google, エスケープルームにつないで」と呼びかける