エイタロウソフトが破産開始決定、負債額は2億4000万円…東京商工リサーチ報道

1月17日付の東京商工リサーチは、エイタロウソフトが東京地裁から破産開始決定を受けたと報じている。決定は1月9日のもので負債額は2億4000万円となる。

報道によると、『ブレイブオンライン』や『ザ・リング・オブ・ドラゴン』『ラグナロクオンライン』スマートフォン版の開発、運営などを手掛け、2015年12月期には売上高で4億6900万円をあげたという。しかし、その後はヒット作に恵まれず、2016年12月期の売上高は3億8500万円まで落ち込み、約1億円の債務超過に陥った。さらに、近年の事業拡大に伴う人件費等経費の増加も経営の負担となっていた。

報道で触れられていないが、2010年にフィーチャーフォン向けにリリースした国内初のモバイル向けのアクションMMORPG『Galaxy Frontier|ギャラクシーフロンティア』も同社の代表作だ。当時、MMORPGでは実現が困難とされている“アクション”を採用したほか、独自の3D技術を使っており、モバイルながら迫力のある戦闘が楽しめるタイトルだったという。
 


その後、2017年7月、アエリア<3758>の傘下に入っていたが、アエリアは11月14日に提出した四半期報告書において、11月14日付けで連結子会社エイタロウソフトの全株式を譲渡し、それに伴い、9月30日をみなし売却日として連結の範囲から除外していた。すでにアエリアからの出向を含む4名の役員が11月までに辞任したとのこと。その後、資金繰りも限界に達したことから2018年12月に事業を停止していた。

なお、モブキャストゲームスとの共同開発中の『幽☆遊☆白書 GENKAIバトル魂』については、モブキャストゲームスが開発を継続する旨の発表を行っている。


【参考サイト】
 (株)エイタロウソフト [東京都] 人気ソーシャルゲーム「ブレイブオンライン」を開発 ソーシャルゲーム開発 現在調査中 


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株式会社エイタロウソフト

会社情報

会社名
株式会社エイタロウソフト
設立
2002年1月
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