IT系求人・転職サイト『IT転職ナビ』を運営するワークポートは、7月のモバイル・スマートフォン関連職の採用動向について、自社Webサービスのスマートフォン化やアプリ化を進める企業の採用枠が拡大し、前月に続いて増加した、としている。
HTMLやCSS、JavaScript、ActionScript、PHP、Rubyといった技術を用いた開発経験者をターゲットとした求人が大部分となっており、スマートフォン向けではさらにJava、Objectiveが求められるという。
また、世界市場に向けて動き出す企業が増えるとともに、中国語や英語を中心とした外国語スキルを求める求人が目に付くようになったとのこと。これらの求人は日本語能力も求められるためハードルは高いものの、採用に至るケースでは通常比10~15%程度の年収が上乗せになる模様。
他方、モバイルプランナー・ディレクターでは、ゲーム・エンタメ系ジャンルの制作ディレクターの求人が大多数を占めたようだ。モバイルゲームやコンシューマーゲームからの移植求人、フラッシュマーケティング、電子書籍関連、特定ジャンル向け情報サイトなどがある。Web受託開発企業からの新規募集は落ち着きを見せ、自社サービスを運営する企業からの求人が増加。
ワークポートでは、今後の見通しについて、スマートフォン関連の好調は続いているものの、初期に比べて「経験者採用」の比重が高まりつつあると指摘している。市場の成長とともに経験者も増えていくため、「やる気と準備があれば可」といったポテンシャル採用は今後さらに減少していくほか、ガラケーとWebサイトの境目が薄れつつある現在、「モバイル」に特化したサイト制作やデザイナーの求人も減少傾向にある、との見方を示した。
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