SANKYO、2019年3月期の営業利益は倍増の212億円…新規則機を業界に先駆けて投入、「戦姫絶唱シンフォギア」もロングランヒット

SANKYO<6417>は、5月9日、2019年3月期の連結決算を発表し、売上高885億円(前の期比2.7%増)、営業利益212億円(同109.1%増)、経常利益223億円(同97.0%増)、最終利益133億円(同141.1%増)だった。

 


旧規則機とともに、新規則機も順次市場に投入し、パチンコ12タイトル(リユース機を除く)を販売した。2018年8月に設定付きパチンコ機の業界第1弾「フィーバー革命機ヴァルヴレイヴW」を発売し、さらに日本遊技機工業組合の内規改定により2019年2月から新たに設置が可能となった確率変動高継続タイプの遊技機もグループの看板タイトル「ヱヴァンゲリヲン~超暴走~」を他社に先駆けて発売した。

損益面については、従来から取り組んでいた部品の共通化による原価低減や、商品開発の効率化、機種ごとのコスト管理の徹底による研究開発費の抑制などが奏功し、利益率の改善が進んだことで大幅な増益を果たすことができた、としている。


【パチンコ機関連事業】
売上高757億円(同12.7%増)、営業利益268億円(同84.4%増)だった。「フィーバー戦姫絶唱シンフォギア」のロングランヒットによる追加販売、「フィーバーバイオハザード リベレーションズ」(2018年11月)、「フィーバーマクロスフロンティア3」(2019年3月)などの旧規則機の販売が堅調に推移した。

新規則機については、Bistyブランドの「ヱヴァンゲリヲン~超覚醒~」「ヱヴァンゲリヲン~超暴走~」(2019年3月)、その他リユース機等を中心に、設定の搭載や新内規に対応した特徴的な商品を発売した。その結果、マーケットが少ロット化傾向にある中、バリエーション豊かな商品を提供し、前期を上回る販売台数を確保した。


【パチスロ機関連事業】
売上高59億円(同46.5%減)、営業損益9億円の赤字(前の期は1億円の黒字)だった。Bistyブランドの「パチスロ ヱヴァンゲリヲンAT777」(2019年2月)を発売し、パーラーにおいて6号機への入替機運が低調の中、1万台を超えるヒット商品となったが、厳しいマーケット環境を背景にその他商品の販売が振るわなかった。

会社情報

会社名
株式会社SANKYO
設立
1966年4月
代表者
代表取締役社長CEO(最高経営責任者) 石原 明彦/代表取締役副社長執行役員COO(最高執行責任者) 富山 一郎
決算期
3月
上場区分
東証プライム
証券コード
6417
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