東京証券取引所は、6月24日、ブシロードの東証マザーズ上場を承認した。上場予定日は7月29日で、市場コードは、「7803」となる。主幹事証券はSMBC日興証券。
同社は、トレーディングカードゲーム事業を展開する企業として2007年5月に設立、2012年1月に新日本プロレスリングを子会社化し、同年10月には響ミュージック(現、ブシロードミュージック)を設立した。また、モバイルゲームには、2012年12月に「ブシモ」サービスを開始して参入しており、2013年4月には『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル』(以下『スクフェス』)の配信を開始している。なお、2016年10月には、グリー<3632>を引受先とした第三者割当増資を実施している。
現在は、エンターテイメント事業とスポーツ事業の事業を手掛けており、エンターテイメント事業ではトレーディングカードゲーム(TCG)部門、モバイルオンラインゲーム部門、音楽部門、マーチャンダイジング(MD)部門、メディア部門の5つに事業が分類されている。これらの部門が連動し、メディアミックスをワンストップでタイミングよく提供できる体制を整えていることが同社の強みとなっている。また、創業当初よりIPやメディアミックス展開が幅広く認知されることを重要視しており、屋外広告、TVCM、紙面出稿、SNS、WEB広告等などオフライン、オンライン問わず積極的で幅広い広告宣伝施策を展開している。
主要部門別売上高の売上高を2018年7月期の実績で見てみると、創業当初からの主力であるTCG部門が最も大きく、これにモバイルオンラインゲーム部門が続く形となっている。モバイルオンラインゲームは、2017年7月期から2018年7月期に大きく成長しているがこれは『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』(以下『ガルパ』)の寄与によるところが大きいものと思われる。同様に音楽も倍増しており、「バンドリ!」プロジェクト全体が2018年7月期の同社業績を大きく押し上げたということだろう。
なお、それがよりはっきりと出ているのが、同社グループにおけるIP別の売上高で、2018年7月期、そして集計中の2019年7月期ともに「バンドリ!」が首位となっている。
直近の業績に目を移してみると、2018年7月期の連結業績は、売上高288億8900万円(前年同期比26.9%増)、営業利益29億2900万円(同855.9%増)、経常利益29億9600万円(同825.5%増)、最終利益16億3700万円(前年同期22000万円の赤字)となった。過去5年間の単独ベースの売上高推移を見てみると150億円前後での横ばい推移が続いていたが、2018年7月期に180億円台まで大きく伸びる結果となっている。その一方、単独ベースの利益推移は、過去5年間で2度の経常赤字となるなど、利益率の変動幅が大きくなっている。
また、2019年7月期の第3四半期までの実績は、売上高235億2200万円、営業利益25億円、経常利益25億2200万円、最終利益14億5000万円となっており、『ガルパ』やトレーディングカードゲーム「カードファイト!! ヴァンガード」をけん引役に順調な業績推移となっている。
ただし、販売実績の相手先別の数字を見てみると、『ガルパ』を共同展開するCraft Egg向けは順調と言える数字であるものの、『スクフェス』を共同展開するKLab<3656>向けが大きく減少しているようだ。
同社は、今回の上場による新株発行を通じて概算で約35億1400万円を調達する。これに第三者割当増資の手取概算額上限の約6億1900万円を合わせた調達資金は、IPの開発・取得・発展にかかる費用として37億2700万円を充当し、残額を2021年7月期のIPの開発に必要な開発費用に充当する予定としている。
なお、想定発行価格1840円と、上場時発行済株式数1570万6000株で計算すると時価総額は288億9904万円となる見通し。
【株主構成】
同社は、トレーディングカードゲーム事業を展開する企業として2007年5月に設立、2012年1月に新日本プロレスリングを子会社化し、同年10月には響ミュージック(現、ブシロードミュージック)を設立した。また、モバイルゲームには、2012年12月に「ブシモ」サービスを開始して参入しており、2013年4月には『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル』(以下『スクフェス』)の配信を開始している。なお、2016年10月には、グリー<3632>を引受先とした第三者割当増資を実施している。
現在は、エンターテイメント事業とスポーツ事業の事業を手掛けており、エンターテイメント事業ではトレーディングカードゲーム(TCG)部門、モバイルオンラインゲーム部門、音楽部門、マーチャンダイジング(MD)部門、メディア部門の5つに事業が分類されている。これらの部門が連動し、メディアミックスをワンストップでタイミングよく提供できる体制を整えていることが同社の強みとなっている。また、創業当初よりIPやメディアミックス展開が幅広く認知されることを重要視しており、屋外広告、TVCM、紙面出稿、SNS、WEB広告等などオフライン、オンライン問わず積極的で幅広い広告宣伝施策を展開している。
主要部門別売上高の売上高を2018年7月期の実績で見てみると、創業当初からの主力であるTCG部門が最も大きく、これにモバイルオンラインゲーム部門が続く形となっている。モバイルオンラインゲームは、2017年7月期から2018年7月期に大きく成長しているがこれは『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』(以下『ガルパ』)の寄与によるところが大きいものと思われる。同様に音楽も倍増しており、「バンドリ!」プロジェクト全体が2018年7月期の同社業績を大きく押し上げたということだろう。
なお、それがよりはっきりと出ているのが、同社グループにおけるIP別の売上高で、2018年7月期、そして集計中の2019年7月期ともに「バンドリ!」が首位となっている。
直近の業績に目を移してみると、2018年7月期の連結業績は、売上高288億8900万円(前年同期比26.9%増)、営業利益29億2900万円(同855.9%増)、経常利益29億9600万円(同825.5%増)、最終利益16億3700万円(前年同期22000万円の赤字)となった。過去5年間の単独ベースの売上高推移を見てみると150億円前後での横ばい推移が続いていたが、2018年7月期に180億円台まで大きく伸びる結果となっている。その一方、単独ベースの利益推移は、過去5年間で2度の経常赤字となるなど、利益率の変動幅が大きくなっている。
また、2019年7月期の第3四半期までの実績は、売上高235億2200万円、営業利益25億円、経常利益25億2200万円、最終利益14億5000万円となっており、『ガルパ』やトレーディングカードゲーム「カードファイト!! ヴァンガード」をけん引役に順調な業績推移となっている。
ただし、販売実績の相手先別の数字を見てみると、『ガルパ』を共同展開するCraft Egg向けは順調と言える数字であるものの、『スクフェス』を共同展開するKLab<3656>向けが大きく減少しているようだ。
同社は、今回の上場による新株発行を通じて概算で約35億1400万円を調達する。これに第三者割当増資の手取概算額上限の約6億1900万円を合わせた調達資金は、IPの開発・取得・発展にかかる費用として37億2700万円を充当し、残額を2021年7月期のIPの開発に必要な開発費用に充当する予定としている。
なお、想定発行価格1840円と、上場時発行済株式数1570万6000株で計算すると時価総額は288億9904万円となる見通し。
【株主構成】
会社情報
- 会社名
- 株式会社ブシロード
- 設立
- 2007年5月
- 代表者
- 代表取締役社長 木谷 高明
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高462億6200万円、営業利益8億8200万円、経常利益18億9800万円、最終利益8億400万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 7803