gumi、第1四半期はモバイルゲームの採算改善で1.3億円の営業黒字に 欧州撤退に伴う特損で最終赤字に XRとブロックチェーンは投資先行

gumi<3903>は、本日(9月6日)、第1四半期(5~7月)の連結決算を発表し、売上高48億1500万円(前年同期比20.0%減)、営業利益1億2900万円(前年同期2億5100万円の赤字)、経常利益4100万円(同4300万円の赤字)、最終損益1億7100万円の赤字(同7400万円の黒字)だった。

 


同社では、XR事業とブロックチェーン事業への先行投資が発生したものの、モバイルゲームの収益改善が進んだ。最終損益が赤字だが、gumi Europeの事業撤退に伴う費用が発生したことによる。この費用は当初2億5000万円を見込んでいたが、2億0800万円だったという。

セグメント別の状況は以下のとおり。


モバイルオンラインゲーム事業
売上高は48億1500万円(同20.0%減)、営業利益2億9200万円(前年同期は1億5600万円の赤字)だった。

「ファントム オブ キル」、「誰ガ為のアルケミスト(日本語版)・(海外言語版)」、「クリスタル オブ リユニオン(日本語版)・(海外言語版)」及び株式会社スクウェア・エニックスと共同開発した「ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス(日本語版)・(海外言語版)」に関しては堅調に推移したものの、前期と今期リリースした新規タイトルの売上寄与が限定的となったことから、売上高が減少した。

しかしながら、経営資源の選択と集中を図るべく、不採算タイトルの早期撤退やスタジオの統廃合等を実施したことに伴い開発運用費が減少したことに加え、費用対効果を重視したプロモーションの徹底に伴い広告宣伝費が減少した結果、営業利益は黒字に転じた。


XR事業(VR、AR、MR等)
売上高はゼロ、営業損益は1億0600万円の赤字(前年同期は8800万円の赤字)だった。Tokyo XR Startups株式会社等におけるインキュベーションプログラムを通じ、世界を代表する企業の育成と輩出を目指して国内外のXR市場におけるスタートアップ企業に対し様々な支援を提供した。
また、グループがジェネラル・パートナーとして参画しているVenture Reality Fundを通じたグローバル投資を実行し、有力な技術・コンテンツ・人材を保有する企業との戦略的な連携を図った。


ブロックチェーン事業
売上高はゼロ、営業損益は5600万円の赤字(前年同期は600万円の赤字だった。gumi Cryptosを通じ、新たなテクノロジーを活用する世界各国のブロックチェーン企業に対し、様々な支援を提供した。


 
■2020年4月通期の見通しは非開示

続く2020年4月通期の見通しは非開示。第2四半期累計(5月~10月)を発表しており、売上高90億1500万円(前期比23.3%減)、営業利益2億2900万円(黒字転換)、経常利益9100万円(黒字転換)を見込む。最終利益については非開示としている。

 
株式会社gumi
http://gu3.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社gumi
設立
2007年6月
代表者
川本 寛之
決算期
4月
直近業績
売上高120億6600万、営業損益50億4000万円の赤字、経常損益45億1400万円の赤字、最終損益59億3400万円の赤字(2024年4月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3903
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