C&R社、2Qは売上高11.4%増、営業益0.1%増に 戦略的な人員増強や『パレットパレード』の開発長期化などで費用増加も増益を確保

クリーク&リバー社<4763>は、10月3日、2020年2月期の第2四半期(3~8月)の連結決算を発表、売上高165億1200万円(前年同期比11.4%増)、営業利益12億6500万円(同0.1%増)、経常利益12億6800万円(同1.0%増)、最終利益7億9100万円(同7.2%増)となった。
 

売上高は、各セグメントとも前年同期比2ケタの成長を実現し、順調に推移した。一方、利益面においては、各セグメントにおける既存事業の強化及び新規事業の立ち上げなどに伴う戦略的な人員増強を行ったこと、2018年10月に実施した東京エリアにおけるグループ拠点の移転・集約に伴う販売管理費の増加え、CREEK & RIVER KOREAがライセンス展開するスマホゲームのグローバル配信の遅れや、子会社クレイテックワークスが自社開発を進めてきたスマホゲーム『パレットパレード』の開発期間の長期化で費用が膨らんだものの、前年同期比で増益を確保した。

ゲーム分野では、シリコンスタジオ<3907>から新設分割によりコンテンツ事業の一部を承継し、株式取得により連結子会社化したクレイテックワークスのゲームコンテンツ開発における高い技術力と、同社のクリエイティブ・ノウハウとの融合を進めて受託開発を強化し、自社開発のスマートフォン向け芸術家育成タイムライズゲーム『パレットパレード』の配信準備を進めた。

さらに、世界的な広がりを見せているeスポーツなどのイベント事業への取り組みも強化しており、2019年5月にはポケモンと120社の参加企業を集めて、Nintendo Switch用タイトル『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ』とポケモンカードゲームを使った「ポケモン企業対抗戦」を共同開催した。また、アニメやゲームなどの人気コンテンツとのコラボイベント「アトラクションフェスタ」を首都圏各所で開催し、知財流通とイベント運営という新たな収益モデルを確立している。

VRへの取り組みでは、子会社VR JapanとIDEALENSのVRゴーグルを活用した「VR遠隔医療教育通信システム」などのコンテンツ配信、システムの開発および、企業の教育研修やアミューズメント施設、イベントや展示会など、ビジネス領域においてハードからコンテンツまで一貫したソリューション提供の実績を積み重ねた。また、2019年9月発売のIDEALENSのVRゴーグルの新機種、4K解像度の「IDEALENS K4」のマーケティングを進めた。

なお、2020年2月期通期の連結業績予想は、従来予想から変更なく、売上高330億円(前期比11.6%増)、営業利益23億5000万円(同48.8%増)、経常利益23億5000万円(同48.2%増)、最終利益14億5000万円(同49.5%増)の見込みとしている。
 

 
株式会社クリーク・アンド・リバー社
http://www.cri.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社クリーク・アンド・リバー社
設立
1990年3月
代表者
代表取締役会長CEO 井川 幸広/代表取締役社長COO 黒崎 淳
決算期
2月
直近業績
売上高441億2100万円、営業利益39億5600万円、経常利益40億200万円、最終利益28億9900万円(2023年2月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
4763
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