コナミHD、2Qは売上高0.9%減、営業益16.4%減 デジタルエンタテインメント事業は既存タイトル堅調でほぼ横ばいの売り上げに

コナミホールディングス<9766>は、10月31日、2020年3月期の第2四半期累計(4~9月)の連結決算(IFRS)を発表、売上高1210億円(前年同期比0.9%減)、営業利益209億円(同16.4%減)、最終利益152億円(同11.6%減)となった。

主にアミューズメント事業における前年同期との製品投入時期の違いなどから、減収減益となった。
 

各セグメントごとの状況は以下の通り。

①デジタルエンタテインメント事業…売上高670億円(前年同期比0.2%増)、セグメント利益187億円(同8.3%減)
モバイルゲームでは『プロ野球スピリッツA』や『遊戯王 デュエルリンクス』『実況パワフルプロ野球』などの既存タイトルがけん引したほか、『Frogger in Toy Town』をApple Arcadeにて配信開始した。

カードゲームでは「遊☆戯☆王」シリーズの世界No.1を決めるeスポーツ世界選手権「Yu-Gi-Oh! World Championship 2019」の決勝大会をドイツで開催し、活況を呈した。

家庭用ゲームでは『eFootball ウイニングイレブン 2020』(海外名『eFootball PES 2020』)、『プロ野球スピリッツ2019』、欧米・アジア地域向けの『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ レガシー・オブ・ザ・デュエリスト:リンク・エボリューション』などのタイトルを発売した。

eスポーツの取り組みは、NPBと共催する「eBASEBALL プロリーグ」においてeドラフト会議を開催したほか、各地のトップクラブやリーグなどと連携した取り組みとなる「ウイニングイレブン」シリーズの新eスポーツ構想「eFootball」を発表した。
 

②アミューズメント事業…売上高90億円(同20.6%減)、セグメント利益16億円(同49.3%減)
ベルトコンベアを使用した遊びが新しいプライズゲームの「トレジャーロード」のほか、メダルゲームにおいては「FEATURE PREMIUM」シリーズの最新作「GⅠ優駿倶楽部」や、ダンジョンメダルRPG「エルドラクラウン」シリーズの最新作「エルドラクラウン 紅蓮の覇者」の稼働を開始した。また、「麻雀格闘倶楽部」シリーズの最新機種「麻雀格闘倶楽部参」を発売した。
 

③ゲーミング&システム事業…売上高149億円(同16.2%増)、セグメント利益17億円(同4.1%増)
「KX 43」の販売が堅調に推移したほか、「Concerto Opus」をはじめとした「Concerto」シリーズを北米市場を中心にオセアニア・中南米・欧州市場へ展開し、特にオセアニア市場においては「All Aboard」などのコンテンツの稼働が好調に推移した。

カジノマネジメントシステム「SYNKROS」の導入が順調に推移した。10月にラスベガスで開催の展示会「Global Gaming Expo 2019」に向け、「J」型のカーブをしたディスプレイが特徴の最新筐体や、「SYNKROS」向けの顔認証システムを活用した新機能などを発表した。
 

④スポーツ事業…売上高311円(同3.0%減)、セグメント利益15億円(同21.0%減)
多様なニーズに対応するためインストラクターがマンツーマンで指導しトレーニングを行うパーソナルプログラムを刷新するなどサービス向上に取り組んだ。また、幼稚園や小中学校向けの水泳指導授業受託事業の本格的展開を発表した。
 

なお、2020年3月期通期の連結業績予想は、従来予想から変更なく、売上高2700億円(前期比2.8%増)、営業利益470億円(同7.0%減)、最終利益300億円(同12.3%減)の見込み。
 

 
コナミグループ株式会社
http://www.konami.com/

会社情報

会社名
コナミグループ株式会社
設立
1973年3月
代表者
代表取締役会長 上月 景正/代表取締役社長 東尾 公彦
決算期
3月
直近業績
売上高3603億1400万円、営業利益802億6200万円、最終利益591億7100万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム(ロンドン証券取引所にも上場)
証券コード
9766
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