中国企業のAAAタイトルの開発費は30~40億円に 日本企業はその攻勢にどう対応するか? ドリコムは自社開発から他社協業も視野に



ドリコム <3793> の内藤裕紀社長は、この日(10月31日)開催の決算説明会で、中国のAAA(トリプルエー)クラスのモバイルゲームについては、開発費がすでに30~40億円規模になっているとの見方を示した。1年前の段階では、中国企業などで20億円を使っているなどとといわれたそうだが、さらに拡大したことになる。

この背景には、グローバル市場を一つの市場として捉えてアプローチできるようになっていることがあり、それがいま可能なのはTencent(テンセント)やNetease(ネットイース)など中国企業だけと述べた。世界的に中国企業の存在感が高まっており、日本でも売上ランキング上位に占める比率が日に日に上がっている。

大規模開発のゲームアプリを全世界で同時に投入することで、月間100億円の売上を出すことができるようになっており、それを背景として、ゲーム開発やマーケティングへの投資額も伸びている。これはハリウッドの映画や、コンシューマゲームのAAAゲームなどの開発で見られたものと同じだ。

これまでのゲームアプリのグローバル展開は、母国のマーケットなどでリリースしたあと、各国向けにローカライズやカルチャライズしてから配信する、というパターンが多かったが、それとは大きく異なっている。

こうしたなか、韓国のゲーム企業が減益を余儀なくされるなど、中国企業の攻勢に押されており、日本のゲーム会社も今後、どういった選択肢を取るか迫られるとした。日本国内でもゲーム会社の合従連衡や、市場からの撤退などが出てくる可能性があるという。

ドリコムとしては、こうした企業に真っ向からぶつかっていくのはナンセンスとし、どちらかといえば何らかの形で組むことも視野に入れていると明かした。また、これまでのように原則、すべてを自社で賄う方針を捨てて、相互補完できるゲーム会社と協業していくことも検討しているそうだ。
株式会社ドリコム
http://www.drecom.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ドリコム
設立
2001年11月
代表者
代表取締役社長 内藤 裕紀
決算期
3月
直近業績
売上高105億2800万円、営業利益15億9100万円、経常利益15億4100万円、最終利益8億700万円(2022年3月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3793
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