ネクソン、3Qは売上収益4%減、営業益4%減に 主力の『アラド戦記』の減収で中国事業が苦戦 『FIFA ONLINE 4』の貢献などで韓国事業は好調

ネクソン<3659>は、11月7日、2019年12月期の第3四半期累計(1~9月)連結決算を発表、売上収益1992億円(前年同期比4.0%減)、営業利益900億円(同4.7%減)、最終利益1123億円(同11.1%増)となった。
 

韓国事業が好調に推移した一方で、前年同期比で主に中国事業の売上収益が減少したこと、また、円高の進行により為替レートのマイナス影響を受けたことから、売上収益は前年同期比で減少した。

中国では、第3四半期期間に大型アップデートを実施したモバイルゲーム『KartRider Rush Plus』の増収寄与があったものの、主力PCオンラインゲーム『アラド戦記』の減収により、売上収益は前年同期比で減少した。『アラド戦記』は、季節のアップデートに加えて、課金ユーザー数の回復を狙ったゲーム内イベントを複数実施したものの、期待していた効果が得られず、課金ユーザー数が想定よりも低い水準で推移した。また、夏季アップデートおよび国慶節アップデートにおけるパッケージ販売に加えて、通常のアイテム販売も期待通りに進まず、ARPPU(課金ユーザー1人あたりの平均月間売上高)が四半期を通じて低調に推移した。

韓国では、『EA SPORTS FIFA ONLINE 4』がサービス移行直後であった前年同期との比較で大きく成長したことから、PCオンライン事業の売上収益は前年同期比で増加した。モバイル事業では、『EA SPORTS FIFA ONLINE 4M』や『メイプルストーリーM』が好調に推移したほか、第1四半期期間以降に配信を開始した『TRAHA』および『Lyn:The Lightbringer』の増収寄与により、売上収益が前年同期比で増加した。

日本では、『メイプルストーリーM』『メイプルストーリー2』『FAITH』に加え、第3四半期期間に配信を開始した『ArkResona』からの増収寄与があった一方で、『OVERHIT』『真・三國無双 斬』とモバイルブラウザゲームが前年同期比で減収となり、売上収益は前年同期比で減少した。

北米では、『Choices:Stories You Play』や『メイプルストーリーM』『Darkness Rises』が前年同期比で減収したことから、売上収益は前年同期比で減少した。

欧州及びその他の地域では、『天涯明月刀』『AxE』『OVERHIT』からの増収寄与があった一方、『Choices』や北米同様に『メイプルストーリーM』と『Darkness Rises』が減収し、売上収益は前年同期比で減少した。

費用面では、主に『FIFA ONLINE 4』と『FIFA ONLINE 4M』などに係るロイヤリティ費用が増加した一方で、人件費が減少したほか、円高の進行による為替レートの好影響を受けて売上原価は前年同期比で減少した。販売費及び一般管理費は、研究開発費が増加したものの、新作タイトルの減少に伴う広告宣伝費が減少した。

なお、2019年12月期通期の見通しについては、売上収益2406~2437億円(前年同期比5.1~3.9%減)、営業利益959~982億円(同2.4~0.1%減)、最終利益1199~1218億円(同11.4~13.1%増)の見込み。
 
株式会社ネクソン
http://www.nexon.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ネクソン
設立
2002年12月
代表者
代表取締役社長 イ・ジョンホン(李 政憲)/代表取締役CFO 植村 士朗
決算期
12月
直近業績
売上収益4233億5600万円、営業利益1347億4500万円、最終利益706億0900万円(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3659
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