gumi、第3四半期の営業益は四半期ベースで過去最高 『FFBE幻影戦争』国内版の大ヒット グローバル版リリースで漸減の海外も反転へ

gumi<3903>が3月6日に発表した第3四半期(2019年11月~2020年1月)の連結業績は、売上、利益とも事前の予想を大きく上回って着地しただけでなく、営業利益と経常利益も四半期ベースで過去最高を達成した。スクウェア・エニックスとの共同開発タイトル『WAR OF THE VISIONS ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス 幻影戦争(FFBE幻影戦争)』が大ヒットし、業績拡大に大きく貢献した。

売上高は、前四半期との比較で39.5%増の56億7000万円と大きく伸びた。『FFBE幻影戦争』は、11月のリリース以来、ストアのセールスランキングで上位に入るなどセールスが好調に推移していることが伺えたが、同社にも大きな増収をもたらした。国内売上高は同55.4%増の47億6400万円だった。

 


これに伴い、営業利益も同440.0%増の9億8000万円と急拡大した。『乙女神楽 ~ザンビへの鎮魂歌~』を大型リニューアルに伴う外注費や、『ファントムオブキル』の5周年大型プロモーション施策に伴う広告宣伝費などの増加を吸収した。

 


続く第4四半期(2~4月)では、売上高が前四半期比14.0%減の49億円、営業利益が同59.4%減の4億円と大幅な減益を見込む。同社では、これは主力タイトルが季節要因などにより減収するほか、『FFBE幻影戦争』も配信直後の新規ユーザー流入や課金動向が落ち着くことを想定しているため、と説明している。

 


なお、第4四半期期間においては、2月20日より事前登録を開始した『FFBE幻影戦争』の海外言語版のリリースを予定しているとのこと。リリースしたタイミングにもよるのだが、同社の漸減傾向にある海外売上についても巻き返しが期待される。

 


 
(編集部 木村英彦)
株式会社gumi
http://gu3.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社gumi
設立
2007年6月
代表者
川本 寛之
決算期
4月
直近業績
売上高120億6600万、営業損益50億4000万円の赤字、経常損益45億1400万円の赤字、最終損益59億3400万円の赤字(2024年4月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3903
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