SIE、PS5のハードウェア仕様を明らかに 圧倒的な読み込み速度、レイトレーシング対応、PS4タイトルとの高い互換性も
ソニー・インタラクティブエンタテインメントは、3月19日、PlayStation 5(PS5)のハードウェア技術仕様を明らかにした。
同社は、PlayStation 5の大きな特徴として、SSDとメモリによる非常に高速な読み込み、レイトレーシングに対応したAMDのカスタムGPU、3Dオーディオ、PlayStation 4タイトルの互換性を挙げている。
PS5では、超高速SSDとカスタムしたI/Oによって、ゲームプレイ時の足かせとなるロードを取り除くことを念頭に開発したという。同機体では、結果として、広大のゲームの世界でもほぼ瞬時に移動できるとしている。このことでゲームを遊ぶことに多くの時間が費やせるという。
上記の図のようにPS4に比べて圧倒的な速度の向上が見られる。シークタイムに関してはinstantaneous(瞬時に)と記載するほどで、その自信が伺える。
またグラフィックには、AMD Radeon RDNA 2-based graphics engineを採用、PS4Proよりも強力なGPUを搭載し、4K 120Hz、8Kベースでの出力と処理能力の向上はもちろん、レイトレーシングにも対応したことで、よりリアルな光源の表現ができるようになったとのこと。
PS5のGPUの演算性能は、10.3TFLOSとなった。PS4Proは4.20 TFLOPS、PS4では1.84 TFLOPSのため、PS4から見ると5倍以上だ。
またグラフィックと同様にオーディオについても強化を行っている。目標として掲げているのは、全てのユーザーに素晴らしいオーディオ体験届けることとしており、今まで以上の存在感と定位感を感じられると説明している。例えば雨粒がさまざまな異なる表面に当たる音や、敵が具体的にどの方向に潜んでいるかまでも聞きわけることができるようだ。
またPS5には、PS4ProとPS4との互換機能も備えている。PlayStation 4でプレイ時間の長い上位100タイトルを試した際には、ほぼ全てのタイトルが発売時にPS5上でスムーズに動作する見込みだという。PS4では4000以上ものタイトルが発売されており、同社では検証テストを継続し、互換性の対応を進めている。
■PlayStation 5スペック
CPU | x86-64-AMD Ryzen "Zen 2" 8コア / 16 スレッド 周波数:最大 3.5GHz まで可変 |
GPU | AMD Radeon RDNA 2-based graphics engine レイトレーシング アクセラレーション 周波数:最大 2.23GHz まで可変(10.3 TFLOPS) |
システムメモリ | GDDR6 16GB バンド幅:448GB/s |
SSD | 825GB 読み込み速度:5.5GB/s(Raw) |
PS5 ゲームディスク | Ultra HD Blu-ray(100GBまで) |
映像出力 | 4K 120Hz TV、 8K TV、VRR 対応(HDMI2.1規格による) |
オーディオ | "Tempest" 3Dオーディオ技術 |
会社情報
- 会社名
- 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)
- 設立
- 1993年11月
- 代表者
- 暫定CEO 十時 裕樹