【人事】アカツキ、共同創業者の香田哲朗氏が6月に社長就任 塩田元規氏は非常勤の取締役に 水口哲也氏が社外取締役就任も内定



アカツキ<3932>は、本日(3月27日)、代表取締役の異動および経営体制の変更を発表し、共同創業者で取締役の香田哲朗氏の社長就任が内定したことを明らかにした。現社長の塩田元規氏は、代表権のない非常勤の取締役として引き続きアカツキの経営に参画するとのこと。また、水口哲也氏が社外取締役への就任が内定したことも明かした。いずれも就任予定は6月で、同月開催予定の定時株主総会と株主総会終了後の取締役会で正式に決定する予定だ。

同社では、今回の社長交代について、2020年6月に創業10年を迎えるのを機に、創業時からの最大の強みであるモバイルゲームの開発・運営力の強化に加え、IPの創出やメディアミックスの展開、新しいゲーム体験への挑戦を通じて「ゲームを軸としたIPプロデュースカンパニー」としてグローバルに突き抜けるべく、経営・執行体制の強化を図るため、としている。

社長就任が内定した香田氏は、アカツキの共同創業者として、塩田氏と協力してアカツキの経営を担ってきた。創業期においてはエンジニア兼プロダクトリードとして、『シンデレラナイン』『シンデレライレブン』など自社タイトルの開発をけん引しつつ、人事・管理部門の立ち上げおよび整備を通じ、事業と組織の両面でアカツキの土台を整備した。

2014年には台湾現地子会社「暁数碼股份有限公司」の代表として拠点を立ち上げ、ゲームのグローバル配信を成功させた。その後、モバイルゲーム事業部の事業部長兼人事担当役員を経て、2018年からは自社IPプロデュース事業およびアカツキライブエンターテインメントの代表を兼任し、業績拡大に大きく貢献してきた。

今後は香田氏のリーダーシップのもと、ビジョンである「A Heart Driven World.」の実現に向け、次のステージへと成長させていきたい、としている。


■経営体制の変更について
経営体制についても変更する。

①Executive Leadership Teamの新設
同社は、事業戦略の執行を行うExecutive Leadership Team(以下「ELT」)を新設する。ELTの新設により、下記6つの重点領域に関して機動的な執行と意思決定を行うとともに、企業価値の最大化に責任を持つことで、取締役会と相互発展型のチーム経営を実現していく。
 

<基盤事業として強化する領域>
A) 他社IP及び自社IPモバイルゲームの開発運営の強化
B) モバイルゲームのグローバル展開の強化

<価値創造のための挑戦領域>
C) IP創出への挑戦
D) 新しいゲーム体験創出への挑戦

<経営基盤の強化>
E) 技術力・開発体制の強化
F) コーポレート機能の強化

②取締役会の役割
今後の取締役会は、同社のビジョン・ミッションの達成と中長期的な企業価値の最大化のために、重要な意思決定に関するコーチングとガバナンスを中心とした経営の役割を担っていく。

今回の人事のもう一つの目玉は、水口哲也氏の社外取締役就任だ。水口氏は、重点領域とするゲーム事業とIP創出を含む周辺事業の知識・経験が豊富であるため、同社のグローバルで通用するゲーム事業、IP事業の成長に向けて、ELTに高い水準のコーチングを行ってもらうとともに、経営をより独立した第三者の立場から監督する予定だ。

なお、取締役会の構成員については、中長期の企業成長に向けたコーポレートガバナンスのより一層の強化を図るため、社外取締役の人数を現在の1名から2名体制へ増員することとなった。


株式会社アカツキ
http://aktsk.jp/

会社情報

会社名
株式会社アカツキ
設立
2010年6月
代表者
代表取締役CEO 香田 哲朗
決算期
3月
直近業績
売上高239億7200万円、営業利益26億7600万円、経常利益28億3400万円、最終利益12億8800万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3932
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