アクセルマーク、広告事業を柱に据える構造改革 不採算のスマホゲーム撤退、BCゲームやIoTなど新事業はリスク抑制 固定費削減で黒字転換に一定のメド
アクセルマーク<3624>は、この日(6月18日)、事業ポートフォリオの精査・再編を行うと発表した。ゲーム事業をオルトプラス<3672>に売却することでスマートフォンゲーム事業から撤退する一方、大きな収益を稼いでいる広告事業を今後の収益の柱にすえていく。不採算事業からの撤退と固定費の削減によって、2021年9月期の黒字転換に一定のメドがたったとした。
スマホゲーム事業の売却によって、事業から生じる売り上げは減るものの、セグメント赤字がなくなるだけでなく、オフィスも縮小することができるという。オフィスの原状回復費などで1200万円の特別損失が生じるものの、2021年9月期以降、年間で6000万円のコスト削減が可能になるとのこと。
運営している『カラーピーソウト』と『幽☆遊☆⽩書 100%本気(マジ)バトル』の動向が気になるところだが、『カラーピーソウト』は、譲渡先の運営方針に従って運営するものの、『幽☆遊☆⽩書 100%本気(マジ)バトル』については、KLab<3656>との協議により今後の運営方針を決めるとしている。
なお、新規事業については、投資を行っているブロックチェーンゲーム事業についてはオルトプラスとの協業体制に移行し、IoT事業も営業キャッシュフローの範囲内の投資にとどめるなどリスクテイクを最小に抑えていく。すでに「くじコレ」などを運営するaE事業も一二三書房に譲渡して撤退した。
会社情報
- 会社名
- アクセルマーク株式会社
- 設立
- 1994年3月
- 代表者
- 代表取締役社長 松川 裕史
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高21億4400万円、営業損益9800万円の赤字、経常損益1億円の赤字、最終損益1億200万円の赤字(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3624