20年2Qのモバイルゲーム収益は193億ドル(約2兆381億円)まで上昇 コロナ禍で『Roblox』『ポケモンGO』『フォートナイト』が好調【Sensor Tower調査】


米国の調査会社Sensor Towerは、7月31日付けのレポート「Mobile Gaming Revenue Surged 27% Year-Over-Year to $19.3 Billion in Q2 2020 Amid COVID-19」で、2020年の第2四半期(2Q)においてモバイルゲームの収益が、推計で前年同期比27%増の193億ドル(約2兆381億円)まで上昇したことを明らかにした。

この上昇の背景には、コロナウイルスによって実施したロックダウンの影響が大きいとしている。
 
同レポートによると、そんな好調のモバイルゲームの中で、2020年2Qにもっとも売り上げたタイトルは、テンセントの『PUBG Mobile』だったという。同タイトルは、2020年2Qでおよそ6億2100万ドル(約655億円)の売上げがあったようだ。
 
ただし、この額は2020年1Qの6億7450万ドル(約711億円)に比べて、8%ダウンになったとも付け加えている。その理由として中国のロックダウンが、2020年3月で終了した影響はあるとSensor Towerは指摘している。
 
その一方で、2020年2Qの中で大きく伸長したタイトルもあった。その1つがRobloxの『Roblox』で、その売上は3億280万ドル(約319億円)と、前四半期の1億9070万ドル(210億円)に比べて58.8%増となった。特にロックダウンの中において、大幅に売上を伸ばしたタイトルとして挙げている。
 
またNianticとポケモンの『ポケモンGO』も、売上は前四半期比32.7%増の2億5400万ドル(約268億円)と好調だった。好調の理由として自宅でのプレイが可能にしたこと、ロックダウンの緩和などがあった影響としている。
 
さらにEpic Gameの『フォートナイト』も好調のタイトルとして紹介している。同タイトルの2020年2Qの売上は、1億4650万ドル(154億円)となった。この額は2020年1Qに比べて、110.7%増と驚異的な伸びを見せた。
 
同タイトルの売上の急増は、バトル要素を排除した、『パーティロワイヤル』モードの追加、ラッパーのトラヴィス・スコットのライブ、クリストファー・ノーランの映画試写会の期間と重なっており、これらのイベントが功を奏したことを示唆した。
 
レポートではその他、アメリカ、中国、インド、ブラジルといった各国の状況も報告している。
 
※なお今回の数字は中国などの3rdパーティ製のプラットフォームは含まれていない

Mobile Gaming Revenue Surged 27% Year-Over-Year to $19.3 Billion in Q2 2020 Amid COVID-19
 https://sensortower.com/blog/mobile-games-covid-19-impact