アエリア、第3四半期は44億円の最終赤字に転落 減損損失42億円とプロジェクト損失引当金4億円など特損計上

アエリア<3758>は、11月13日、第3四半期累計(1~9月)の連結決算を発表し、売上高203億7400万円(前年同期比5.6%減少)、営業利益4億7900万円(前年同期比78.2%減少)、経常利益4億1100万円(前年同期比80.3%減少)、最終損失43億9800万円(前年同期は最終利益13億8400万円)と大幅減益・最終赤字転落となった。

全事業セグメントが減益となった。とりわけ売上の半分を稼ぐゲーム事業については新型コロナによるイベントの延期・中止で収益が伸びなかったほか、ソフトウェアの開発費・償却費が重しとなった、としている。
 


セグメントごとの経営成績は次のとおり。

①ITサービス事業
売上高は28億7900万円(前年同期比26.8%減少)、営業利益は2億0400万円(前年同期比47.9%減少)となった。ITサービス事業については、オンライン電子出版に特化したアフィリエイトプラットフォーム事業を行うファーストペンギン、及びデータサービス事業を行うエアネットが安定した収益を獲得しているが、アフィリエイト広告収益の減少及び決済代行事業における貸倒引当金繰入額の計上により売上高並びに営業利益が減少している。

②コンテンツ事業
売上高は111億8200万円(前年同期比12.7%減少)、営業利益は1億4200万円(前年同期比91.4%減少)となった。コンテンツ事業については、スマートフォン・タブレット向けゲームの開発、配信及び運営並びにキャラクターグッズの販売等を行っている。新型コロナウイルス感染症の拡大によりイベント等の延期或いは中止に伴い収益が伸びず、またソフトウエアの開発費及び償却費が増加したことにより、売上高並びに営業利益が減少している。

③アセットマネージメント事業
売上高は63億8600万円(前年同期比29.1%増加)、営業利益は1億3100万円(前年同期比17.1%減少)となった。アセットマネージメント事業については、不動産の賃貸及び売買並びに国内外の企業等への投資等を行っている。新型コロナウイルス感染症の拡大により新規案件の獲得が進まず、費用の支出が先行したことにより営業利益が減少している。

なお、巨額の最終赤字が計上されたが、これは減損損失42億1100万円に加えて、リベル・エンタテインメントにおいて、将来の収益獲得が難しくかつ損失の発生が見込まれるプロジェクトに関して、特別損失としてプロジェクト損失引当金繰入額4億0500万円を計上することになったため。


 
■2020年12月通期の見通し

続く2020年12月通期は、売上高260億円(前期比8.3%減)、営業利益5億円(同77.9%減)、経常利益3億円(同86.4%減)、最終損失42億円を見込む。
 
株式会社アエリア
http://www.aeria.jp/

会社情報

会社名
株式会社アエリア
設立
2002年10月
代表者
代表取締役会長 長嶋 貴之/代表取締役社長 小林 祐介
決算期
12月
直近業績
売上高226億7100万円、営業利益4億7300万円、経常利益7億5200万円、最終利益4億8000万円(2023年12月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3758
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