​ミクシィ、エンターテインメント業界のDXを投資活動を通じて推進するファンドを設立 第一号案件としてアバターテクノロジー企業のGeniesに出資

ミクシィ<2121>は、エンターテインメント業界におけるデジタルトランスフォーメーション(以下、DX)を、投資活動を通じて推進するファンド「ミクシィエンターテインメントファンド1号投資事業有限責任組合」の設立が完了したことを発表した。

本ファンドは、ライブエンターテインメントの分野でDXを進めるスタートアップ企業などを投資対象としており、同社は今後、同分野に対して、本ファンドを含め最大100億円規模の投資を予定している。

また、本ファンドの第一号案件として、アバターテクノロジー企業のGenies(米国カリフォルニア州)の第三者割当増資を引き受けた。Geniesは、今回の増資により、エンジニア、デザイナー、営業・管理部門の人員拡大、および各種プロモーション施策を強化し、3Dアバターユーザーの獲得を加速させるという。

▼Geniesについて(https://genies.co.jp/



Geniesは、世界最大のアバターテクノロジー企業であり、プラットフォームを超えて使用できるデジタルアイデンティティの創造を推進している。Geniesは国際的に有名なアバター広告代理店業とソフトウェア開発キット(SDK)の開発を通じて、社会や文化の中でアバターを迅速に普及させるための基盤を構築している。現在までに、この技術をグッチ、フリトレー、GIPHY、リアーナ、ショーン・メンデス、ジェニファー・ロペス、ジャスティン・ビーバーなど多くの企業やタレントが採用している。

また、安室奈美恵、ダニエル・ウー、MIYAVIなどの著名人とのコラボレーションなど、1年間のアジアでの実績を経て、Geniesは東京をアジアの本社とすることを決定した。3Dアバターやデジタルグッズにより、人々の可能性を広げていくことを目指している。

■本ファンド設立の目的
新型コロナウイルスの感染拡大により、スポーツや音楽、演劇等のライブエンターテインメント分野は深刻な打撃を受けており、現在もコロナ禍前と同じように開催することは困難な状況となっている。こうした中で、無観客ライブを実施しネットでの有料配信により収益化を図るなど、テクノロジーを活用した新しい取り組みも行われており、今後さらに、DXによる新たな体験価値の提供が期待されている。

同社は、「エンタメ×テクノロジーの力で、世界のコミュニケーションを豊かに」を中期経営方針に掲げ、エンターテインメント領域での事業成長に注力している。この方針の下、本ファンドは投資活動を通じて様々なライブエンターテインメント分野のDXを推進し、投資先との協業などによる同分野での新事業創出を目指す。

本ファンドを通じて、これまでリアルの場でしか楽しめなかったエンターテインメントにテクノロジーの力をかけ合わせ、離れた場所でも楽しめる新たな形を創り出すことで、多くの方に豊かなコミュニケーションを届けていく。

■本ファンドの概要
名称:ミクシィエンターテインメントファンド1号投資事業有限責任組合
所在地:東京都渋谷区渋谷2-24-12 渋谷スクランブルスクエア 36階
設立根拠等:投資事業有限責任組合契約に関する法律に基づく投資事業有限責任組合の設立
組成目的:国内外のスタートアップ企業等への投資
組成日:2020年10月
投資対象:エンターテインメント関連事業
出資の総額:30億円(上限)
株式会社MIXI
https://mixi.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社MIXI
設立
1997年11月
代表者
代表取締役社長 木村 弘毅
決算期
3月
直近業績
売上高1468億6800万円、営業利益:191億7700万円、経常利益156億6900万円、最終利益70億8200万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
2121
企業データを見る