gumi、10月中間期は営業益322.7%増の13.2億円と大幅増益…『FFBE幻影戦争』中心にスマホゲームが業績けん引

gumi<3903>の10月中間期(2020年5月~10月)の連結決算は、売上高98億3300万円(前年同期比10.6%増)、営業利益13億1900万円(同322.7%増)、経常利益17億3200万円(同718.8%増)、最終利益は10億0400万円(前年同期は3300万円の最終損失)と大幅増益・最終黒字転換となった。

『WAR OF THE VISIONS ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス 幻影戦争(FFBE幻影戦争)』の運営成績が好調に推移するなど主力のモバイルオンラインゲームが伸びたことが主な要因。売上だけでなく、利益でもけん引役となった。

なお、double jump.tokyoの投資有価証券評価損2億8200万円を特別損失として計上したが、売上と営業利益の伸びで吸収した。

 


セグメントごとの状況は以下のとおり。


(モバイルオンラインゲーム事業)
売上高は97億8200万円(前年同期比10.1%増)、営業利益は14億3000万円(前年同期比122.7%増)となった。

売上高に関しては、『ファントム オブ キル』と『誰ガ為のアルケミスト(日本語版)・(海外言語版)』、『クリスタル オブ リユニオン』、『ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス(日本語版)・(海外言語版)』が堅調に推移したことに加え、スクウェア・エニックスと共同開発し2020年4月期に配信を開始した『FFBE幻影戦争』が国内外で好調に推移し、売上に大きく寄与した。営業利益に関しては、売上高の増加に加え、費用対効果を重視した効率的なプロモーションの実施により広告宣伝費が減少した。


(XR事業(VR、AR、MR等))
売上高は計上されず、営業損失は8900万円(前年同期は2億1000万円の営業損失)となった。

Tokyo XR Startups等におけるインキュベーションプログラムを通じ、世界を代表する企業の育成と輩出を目指して国内外のXR市場におけるスタートアップ企業に対し様々な支援を提供した。

また、同社グループがジェネラル・パートナーとして参画しているVenture Reality Fundを通じたグローバル投資を実行し、有力な技術・コンテンツ・人材を保有する企業との戦略的な連携を図ってきた。


(ブロックチェーン事業)
売上高は5100万円(前年同期はなし)、営業損失は2100万円(前年同期は1億1900万円の営業損失)となった。

主にgumi Cryptosで行っているコンセンサスノードの運営売上が寄与した。また、引き続きgumi Cryptosを通じ、新たなテクノロジーを活用する世界各国のブロックチェーン企業に対し、様々な支援を提供した。


 
■2021年4月期の見通し

2021年4月通期の業績予想は非開示。グループを取り巻く事業環境は短期的な変化が激しいことから、当社グループの業績の見通しについては適正かつ合理的な数値の算出が困難であるため、と説明している。
株式会社gumi
http://gu3.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社gumi
設立
2007年6月
代表者
川本 寛之
決算期
4月
直近業績
売上高120億6600万、営業損益50億4000万円の赤字、経常損益45億1400万円の赤字、最終損益59億3400万円の赤字(2024年4月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3903
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