Tsugiは、効果音作成ツール「GameSynth」の最新版2021.1をリリースした。この最新バージョンでは、プロシージャルオーディオがより使いやすくなり、従来の効果音素材による音作りに慣れ親しんだ人にもスムーズに使えるようになったという。
GameSynth は、ゲーム開発や映像制作のサウンドデザインに広く活用できる効果音作成ツール。「風切り音」「衝突音」「足音」「粒子音」「カーエンジン」「天候」「ボイスエフェクト」といった、パワフルで直感的に扱える複数のプロシージャルサウンド作成モデルを集約している。
さらにマウスやペンタブで音を描ける機能、効果音バリエーションの自動作成機能、映像の動きにシンクロした音を生み出すアニメーションカーブインポート、ゲームミドルウェアへの効果音エクスポートなどの強力なサウンドメイキングほか、世界最大のプロシージャルサウンドライブラリも保有し、ユーザー自身で効果音パッチを検索・カスタマイズできる。
【新リポジトリ登場 - 欲しい音を瞬時に検索可能】
従来のリポジトリが一新され、プロシージャルオーディオを瞬時に検索、整列、試聴できる強力な検索画面へと生まれ変わった。一般的なサンプルライブラリを閲覧するのと同じ感覚で、世界最大のプロシージャルオーディオモデルのライブラリにアクセスできる。もちろん各サウンドパッチには、「音のカスタマイズが容易」「サウンドバリエーションを無数に生成」「動的制御」「超軽量のメモリフットプリント」など、プロシージャルモデルならではの利点も備わっている。
【ツール全体で UCS(Universal Category System)サポート】
効果音の命名・分類ルールである UCS(Universal Category System)を本バージョンよりサポート。作成した効果音モデルを、明確なカテゴリ・サブカテゴリ分類に従って整理、検索、書き出しできる。
【新ヘルプセンターが登場 –日本語チュートリアルに素早くアクセス】
新設したツール内ヘルプセンターで、GameSynth の習得に役立つ公式日本語ドキュメント、ビデオチュートリアル、テクニックブログが、見やすく整理・集約され、クリエイターにとってツールを学びやすい環境が整った。
【新たなサウンドモジュールを追加】
Friction(摩擦)、Sine Bank(加算合成)、Chaos(カオス)といった新サウンドジェネレーター、Resonator(共鳴化)、Frequency shifter(周波数シフト)といった新プロセッサ、Perlin Noise(パーリンノイズ)といった新コントローラーなど、サウンド設計に役立つ新たなモジュールが登場。これにより、ゲームやアニメーションのサウンド制作用に最適化した120のサウンドモジュールが搭載した。
【ビジュアルパッチ設計に役立つ各種コントロールを追加】
「新たなモジュールツールバー」「モジュールのスマート置換」「カーブの D&D コピー」「モジュール群のインポート・エクスポート」などの各種コントロールがビジュアルパッチモデルに追加され、より素早く効果音を設計できるようになった。
【数学的に線を描ける、スクリプティング機能を追加】
全サウンドモデルで使用できる「スケッチパッドスクリプティング」機能を追加。スクリプトで数学曲線を描くことで、「手書きでは難しい正確な線の描画」「スクリプトによる筆圧コントロール」ができる。新バージョン発売にともない、3月15日までオンラインストアで30%割引実施中(通常価格3万9000円→2万7000円)。これまでの GameSynth ユーザーは、無料で本バージョンへアップデートできる。