【ゲーム株概況(3/9)】新プロジェクト発表会のドリコムとブシロードが高い イグニスは連日のS高 直近IPOアピリッツとcolyは下値模索
3月9日の東京株式市場では、日経平均株価は反発。前日比284.69円高の2万9027.94円でこの日の取引を終えた。米国での追加経済対策への期待や為替の円安ドル高を背景にした企業業績への改善期待から買いが入ったようだ。値がさ株がさえないものの、日本製鐵などの景気敏感株、内需関連の一角に買いが入ったようだ。こうしたなか、ゲーム関連株を見ると、ドリコム<3793>が続伸したほか、ブシロード<7803>も反発した。両社と、サイバーエージェント<4751>系のサムザップが新メディアミックスプロジェクトの共同発表会を開催すると発表したことが引き続き材料視されたようだ(関連記事)。両銘柄には押し目買いが入った。
新作『ユージェネ』の事前登録を開始したコロプラ<3668>はしっかり。ゲームの概要には不明な部分が多いが、「LIVE」と「GAME」が融合した新ジャンルLPGになるとのこと。同要にスマホ向けオープンワールドRPG 『オーバーエクリプス』を発表したアピリッツ<4174>は安値更新。同様にcoly<4175>も売られた。
また、ネクソン<3659>が小動き。野村證券が同社株のレーティングについて「Buy」の継続とし、目標株価3400円から4000円に引き上げたと観測されている。
このほか、gumi<3903>やエイチーム<3662>など決算発表を控えている銘柄の一角も高い。
ゲーム関連株ではないが、イグニス<3793>が連日のストップ高。先週末、ベインキャピタルと社長らが設立したi3を通じてMBOを行うと発表した(関連記事)。買付価格は1株あたり3000円としており、これにサヤ寄せする動きとなっている。イグニスは上場廃止となる見通し。
■ゲーム関連株

会社情報
- 会社名
- 株式会社ドリコム
- 設立
- 2001年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 内藤 裕紀
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高126億5500万円、営業利益1億1200万円、経常利益5300万円、最終損益10億3500万円の赤字(2025年3月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3793
会社情報
- 会社名
- 株式会社ブシロード
- 設立
- 2007年5月
- 代表者
- 代表取締役社長 木谷 高明
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高561億7500万円、営業利益48億6800万円、経常利益48億4400万円、最終利益34億1800万円(2025年6月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 7803
会社情報
- 会社名
- 株式会社アピリッツ
- 設立
- 2000年7月
- 代表者
- 代表取締役社長 執行役員CEO 和田 順児
- 決算期
- 1月
- 直近業績
- 売上高90億800万円、営業利益1億8500万円、経常利益1億8500万円、最終利益4500万円(2025年1月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 4174
会社情報
- 会社名
- 株式会社イグニス
- 設立
- 2010年5月
- 代表者
- 代表取締役社長 銭 錕(センコン)/代表取締役CTO 鈴木 貴明
- 決算期
- 9月
会社情報
- 会社名
- 株式会社coly(コリー)
- 設立
- 2014年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 中島 杏奈/共同創業者 代表取締役副社長 中島 瑞木
- 決算期
- 1月
- 直近業績
- 売上高65億円、営業損益5億1600万円の赤字、経常損益5億1000万円の赤字、最終損益5億4600万円の赤字(2025年1月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 4175