ブロッコリー<2706>は、この日(4月9日)の引け後、2021年2月通期の決算を発表した。まず売上高からみていくと、前の期比で2.7%減の63億0600万円と減収となった。緊急事態宣言の影響でイベント集客が減少した、としている。
売上構成を見ると、自社IP「うたのプリンスさまっ♪」や「Z/X(ゼクス)」の比率がそれぞれ58.4%から54.3%、15.6%から14.5%に低下する一方、他社ライセンスグッズが16.0%から31.2%に伸びた。
他社ライセンスグッズの売上が同18.0%増の19億1800万円と拡大した。イベント延期・中止の影響があったが、他社通販向けグッズの卸売が好調だった。イベント「呪術廻戦 limited shop -マルイ編-」も好調で業績に貢献した。
主力タイトル「うたプリ」については、CDやスマホゲーム、グッズの売上が低下した一方、家庭用ゲームソフト「うたの☆プリンスさまっ♪Debut for Nintendo Switch」や、劇場版の配分金が寄与した。
他方、トレーディングカードゲーム「Z/X」は同5.7%減の7億8300万円だった。オンラインイベント開催や通販強化を行ったことに加え、カードパックEXパック第23弾「ゼクメモ!」を発売した。
また、営業利益は同42.2%増の9億6700万円と大きく伸びた。「ジャックジャンヌ」など新規IPのプロモーション展開を行ったものの、販売管理費の抑制に成功したとしている。
同社によると、前の期は中期経営計画の初年度だったこともあり、積極的に人員募集をかけていたため、採用費を増やしていた経緯があった。また新規コンテンツのプロモーション費用も多めに計上していたとのことだった。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ブロッコリー
- 設立
- 1994年3月
- 代表者
- 代表取締役社長 鈴木 恵喜
- 決算期
- 2月
- 直近業績
- 売上高65億6300万円、営業利益2億8300万円、経常利益3億1200万円、最終利益1億6800万円(2022年2月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 2706