ブロッコリー、22年2月期は「中計4年目に向けて入念な準備」で減収減益に 「ジャックジャンヌ」好調な立ち上がりか 「うたプリ」「Z/X」も引き続き注力
ブロッコリー<2706>は、2021年2月期の業績予想について、売上高60億円(前の期比4.9%減)、営業利益7億円(同27.7%減)、経常利益7億3000万円(同27.0%減)、最終損失4億5000万円(同13.8%減)と減収減益となる見通しを発表した。
・売上高:60億円(前の期比4.9%減)
・営業利益:7億円(同27.7%減)
・経常利益:7億3000万円(同27.0%減)
・最終利益:4億5000万円(同13.8%減)
中期経営計画の最終年度を22年2月期から23年2月期に延長する旨の発表を行ったが、22年2月期を中期計画の4面目と将来の発展に向けて入念に準備を進める年と位置づけている。先行投資を行っていく1年と示唆しているようだ。
また、2021年2月期において、他のエンタメ企業と同様、新型コロナの感染拡大により、リアルイベントの延期や中止が相次いだ影響もあって、2021年1月期の業績については全体的には保守的に予想を立てているように見える。
今後の成長は、新規IPの立ち上がりがカギを握る。「ジャックジャンヌ」は、3月18日にNintendo Switch向けのゲームソフトを発売した。同社によると、品薄・品切れになっているとのことで、立ち上がりとしては順調なスタートを切った。
今後、プロモーションを積極的に推進し、「うたの☆プリンスさまっ♪」と「Z/X(ゼクス)」に続く収益の柱として成長させたい、としている。アニメや音楽、イベント、各種グッズなどクロスメディア展開を徐々に行っていくものとみられる。
また、主力IP「うたの☆プリンスさまっ♪」については、3月29日に発表した新・劇場版の制作決定など、今後の新たな展開に向けた様々な施策も加速しており、引き続き業績の基盤として積極的な事業展開を続けていく。
また、「Z/X(ゼクス)」についても、堅調なトレーディングカードゲームを基盤として次期の収益貢献を見込んでいる。同タイトルは、今年で10周年を迎えるとのことで、活発な展開が期待される。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ブロッコリー
- 設立
- 1994年3月
- 代表者
- 代表取締役社長 鈴木 恵喜
- 決算期
- 2月
- 直近業績
- 売上高65億6300万円、営業利益2億8300万円、経常利益3億1200万円、最終利益1億6800万円(2022年2月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 2706