トーセ、第2四半期業績予想を下方修正…複数の大型案件の下期への期ずれで売上高は23%下ブレ　各利益項目は黒字予想から一転赤字に

トーセ<4728>は、4月14日、2021年8月期の第2四半期累計（9～2月）の業績予想の修正を発表、複数の家庭用ゲームソフトの大型案件の下期への期ずれなどにより、売上高は予想を大きく下回って着地し、各利益項目は赤字を計上した。

売上高18億3800万円（増減率23.5％減）
営業損益8500万円の赤字（従来予想4400万円の黒字）
経常損益8300万円の赤字（同5600万円の黒字）
最終損益1億300万円の赤字（同2900万円の黒字）
 
各事業において新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、特にデジタルエンタテインメント事業において、現在開発業務を遂行している複数の家庭用ゲームソフトの大型案件について、品質をより一層向上させるために、顧客からの要請により開発スケジュールが変更となり、売上計上時期が下期になった結果、売上高は前回予想を下回った。

また、利益面では、売上計上時期が下期になった案件が発生し、売上高が下期偏重になる中、販売費および一般管理費が前年同期と同水準で推移したことに加え、出勤者への特別手当や在宅勤務手当など、新型コロナウイルス感染拡大防止に想定以上の費用がかかったことから、各利益項目とも前回予想を下回った。

なお、顧客の要請により開発スケジュールが変更となった複数の家庭用ゲームソフトの大型案件については、下期に売上を計上できる見込みであり、それ以外の案件についても、順調に進捗していることから、2021年8月期の通期連結業績予想については、従来予想を据え置くとしている。