集英社・新規事業開発部ゲーム事業・映像事業開発課は、4月20日より、個人または少人数チームで活動をするゲームクリエイターを支援するプロジェクト「集英社ゲームクリエイターズ CAMP」をスタートすると発表した。
「集英社ゲームクリエイターズ CAMP」は、集英社がマンガ業界で長年培ってきた、新人クリエイターの才能を発掘・支援するノウハウを、個人・少人数で活動中の才気あふれるゲームクリエイターに対して展開していくプロジェクトとなる。
支援先は、ゲームクリエイターだけでなく、マンガ家、小説家、映像作家、イラストレーター、サウンドクリエイターなど、ゲーム開発に関連する様々なジャンルの人材が対象。補完的なスキルを持ったクリエイターがコラボし、独創性に富んだ新しいゲームを世の中に生み出すための活動支援を行う、としている。
「集英社ゲームクリエイターズ CAMP」概要
個人または少人数チームで活動するゲームクリエイターを支援するコミュニティ活動プロジェクト。
[サービス名] 集英社ゲームクリエイターズ CAMP
[サービス開始日]2021年4月20日
[利用料など] ユーザー登録、利用含めてすべて無料
[利用可能な環境]Web ブラウザで利用。PC・スマートフォン・タブレットに対応
「集英社ゲームクリエイターズ CAMP」主要機能
ゲームクリエイターへのサポートを実現していくための「集英社ゲームクリエイターズ CAMP」の主な機能と活動を紹介する。
★【クリエイターコミュニティの運営】
『良い仲間が見つかればもっと良いゲームが作れるのに!』そんなクリエイター同士をつなぐ、仲間探しのためのコミュニティを運営する。様々なジャンルのクリエイターがプロフィールを登録。コミュニティ内で自己紹介、スキル、過去の実績のポートフォリオなどを公開し、共有することができる。
他のクリエイターに興味を持った際には、「フォロー」「フォロワー」の関係で繋がることが可能。さらに、パートナー企業との協力でセミナー・ワークショップを定期的に開催し、ゲーム開発におけるノウハウの学びの場を提供する。
★【ゲーム企画コンテスト】
『チームを作ったらコンテストに応募をしよう。』
賞金&開発支援金付きのゲーム企画コンテストを定期的に実施する。マンガ業界での新人マンガ賞と同じ仕組みを目指しており、優れた才能を発掘、投資を行う機会を作る。
★ローンチタイミングでは以下の2つのコンテストを発表した。
・ONE PIECE1000話連動企画「ONE PIECE GAME 賞」
・集英社ゲームクリエイターズ CAMP オリジナルゲームコンテスト「GAME BBQ vol.01」
★【新規ゲーム開発の支援】
運営からのリクルート、企画の持ち込み対応など、新規ゲーム開発の資金・開発の支援を行う。また、集英社による開発資金の出資、ゲーム開発の知見を持った運営チームによるアドバイス、スポンサー・パートナー企業との連携を通して、開発したゲームを国内・国外での成功へと導く。
集英社は本企画の立ち上げの以前に、「Google Play Indie Game Festival」などへの協賛を通して個人、少人数チームのクリエイターとのゲーム開発を共同で進めている。本サービスの立ち上げに合わせて活動を統合し、ゲームクリエイターと共に進めるゲーム開発支援をさらに強化していく予定。
集英社ゲームクリエイターズ CAMP スポンサー・パートナー企業の紹介
パートナー(協力)企業には、勉強会や企業リソースの支援など、ゲームクリエイターにとってメリットのある企業アセットやノウハウを提供する予定。スポンサー(協賛)企業にはこれに加えて、「集英社ゲームクリエイターズ CAMP」本体の運営・活動支援、ゲームコンテストの共同実施など多岐にわたる支援をできる予定。
▼スポンサー企業(アルファベット順)
・バンダイナムコエンターテインメント
・ディー・エヌ・エー
・コナミデジタルエンタテインメント
・東映アニメーション
▼パートナー企業(アルファベット順)
・クラウディッドレパードエンタテインメント
・Google Play
・ID@Xbox(日本マイクロソフト)
・ソニー・インタラクティブエンタテインメント
・Unity Technologies
▼集英社ゲームクリエイターズ CAMP 運営協力
集英社 DeNA プロジェクツ
協賛・協力企業からの応援コメント詳細は集英社ゲームクリエイターズ CAMP ウェブページで掲載する。
集英社ゲームクリエイターズ CAMP 担当者コメント
「集英社がなぜゲームクリエイターを支援するのか?」と疑問に思われる方も多いかと思います。昨今スマートフォンのみならず、Nintendo Switch、PlayStation、Xbox などの開発環境がオープンになり、個人もしくは少人数のチームの方々がゲームを作り、世に出せる時代になりました。いわば、才能ある個人が活躍できる環境になったとも言えます。
集英社はマンガビジネスにおいて常に新しい才能を求めて、多くのヒット作を生み出せてきました。クリエイターを発掘し、支援をして、ビジネスに広げていくこのノウハウを、ゲーム業界にも広げられないかという想いで本プロジェクトを立ち上げました。
ゲーム関連企業の皆様にもご支援・ご協力を頂けることになりました。関連企業様のお力を存分にお借りして、ゲームクリエイターの活動を支援し、世に面白いゲームを発表していく一助になれればと思っております。クリエイター、またそれを目指す皆さま、ぜひ「集英社ゲームクリエイターズ CAMP」にご登録を頂き、ご意見やご要望をお寄せ下さい。
(集英社 新規事業開発部 ゲーム事業・映像事業開発課 森通治氏)
エグゼクティブアドバイザー 山本正美氏について
「集英社ゲームクリエイターズ CAMP」で個人、少人数チームのゲームクリエイターを支援するにあたって、運営体制の強化のため、本取り組みに親和性が高い知見と経験を持つ、山本正美氏をエグゼクティブアドバイザーとして招聘する。よりゲームクリエイターに近い立場でプロデュースおよびコミュニティの運営改善を担う予定。
●山本正美氏プロフィール
エピグラズム代表取締役社長/ゲームプロデューサー。1996年SME 入社。『立体忍者活劇 天誅』シリーズをプロデュース後、2000年SCE(現 SIE)に入社。クリエイターオーディション「ゲームやろうぜ!2006」「PlayStation C.A.M.P!」を主宰し、『勇者のくせになまいきだ。』シリーズや『TOKYO JUNGLE』を手掛ける。外部制作部長として『みんなの GOLF6』『Bloodborne(ブラッドボーン)』他、多数のヒット作に関わる。
●山本氏コメント
これまで、ソニーグループで数々のゲームタイトルを制作させていただいてきましたが、中でも印象深かったのが、「ゲームやろうぜ!2006」「PlayStation C.A.M.P!」と二度のクリエイターオーディションを主宰したことです。そこで強く体感したのは、世の中には、まだまだ発掘されていない才能がたくさんいる、ということでした。それからも日々千変万化するゲーム制作環境において、自分が作りたいと思ったモノを、自分が一緒に作りたいと思った人と作ることができる、創作者がそう感じられる場の存在は、今こそ日本のゲーム業界全体にとって大きな福音となるのではないか。そんな可能性に満ちたこの「集英社ゲームクリエイターズ CAMP」という新たな“CAMP 場”で、まだ見ぬ才能と出会い、共に遊べることを、心からワクワクしております!
(株式会社エピグラズム 代表取締役社長 山本正美)
会社情報
- 会社名
- 集英社