スタートバーン、法人向けにNFT事業導入パッケージを提供開始 ゲームやECサービスなどを対象に



スタートバーンは、5月6日、NFT事業を開始するための導入パッケージの提供を発表した。
 

同パッケージにより、それぞれのコンテンツに合ったNFTサービスを、独自のブランドを邪魔することなく構築できる。さらに、現状のNFT市場の課題である、サービスを横断した規約の継承を実現。二次流通時にコンテンツを保護しながら価値を育むために、時間をかけて設計していることが特徴という。
 
【 NFTを導入できるサービスの例 】
-
ECサービス(自社コンテンツ売買、CtoC売買)
- ゲーム(トレーディングカードなど)
- ソーシャルネットワークサービス

NFTサービスの開始には、希少なブロックチェーンエンジニアの採用と多くの開発時間が必要。また、サービスを継続して運用するために、度々のシステムアップデートを要する。同パッケージを活用することにより、こうしたコストと時間を削減し、サービス自体の構築および運用に集中することができる。さらに、コンテンツを長期的に守り育むために重要な、二次流通管理の仕組みも提供する。

既に運用されているサービスにNFTを導入するため接続システムとしてはもちろん、一からサービスを構築する場合の基盤としても活用できる。さらに、NFTを活用した事業企画および戦略策定までサポートする。
 


■ スタートバーンが提供するNFT導入パッケージの強み
1. サービスを横断した二次流通管理


昨今注目を集めているNFTですが、その流通には多くの課題が潜んでいる。特に留意すべきなのは、既存のNFTサービス同士の互換性がなく、サービスを横断した二次流通・利用が難しい。

デジタルコンテンツは理論上、永久に劣化することがなく、NFTとして発行されるとブロックチェーン上で残り続ける。スタートバーンは、コンテンツを守り育んでいくために、その権利や情報の長期的な管理が重要であると強く認識し、二次流通を管理できる仕組みを構築した。

同パッケージを活用することで、発行者やコンテンツの情報に加え、利用規約や還元金の設定・継承が可能になる。世界的認知があるものを含め、既存のNFTマーケットプレイスとの互換システムも今後発表していく。


2. モノとの紐付け
スタートバーンは、これまで実物のアート作品とブロックチェーンの情報を紐づけるシステムを念入りに構築してきた。スタートバーンが提供するICタグの技術を活用することで、デジタルだけでなくリアルなモノとNFTの情報を紐付けることができる。プロダクトとデジタルツインを併せてNFTとして流通させることも可能となる。


3. ユーザーフレンドリーな体験
NFTサービスの多くは、その仕組み上、ガス代(イーサリアム・ブロックチェーン上での取引手数料) を一般ユーザー側が負担する必要がある。一方スタートバーンが提供するNFT導入パッケージを活用すれば、運営サービス側が肩代わりできるので、ユーザーはより気軽にサービスを利用することができる。

また、ユーザーにとって大きな障壁となるブロックチェーンの秘密鍵管理についても最適なソリューションを提供。Googleアカウントやメールアドレスだけを使ったスムーズなログイン体験を実現している。


4. 安価でサステナブルな仕組み
イーサリアムでは、ガス代の高騰が続いている。また、大量の電力を消費することから、環境負荷への懸念が高まっている。イーサリアムを活用したサービスを運用する上で、これらの課題への対策は必要不可欠となる。

こうした状況を受けて、これまでスタートバーンでは様々な工夫を凝らしてきた。具体的には、Polygonというレイヤー2ソリューションを採用。ガス代と併せて電力消費量も削減し、サステナブルなサービスを構築できる。


5. 多様なコンテンツに対応
これまでスタートバーンは、アート作品の価値担保を支える仕組みを構築してきた。既に、高価格な作品を含む数千点に利用されている。さらに、広義のコンテンツについても、2020年より、ワコムやピクシブをはじめとした企業との協力体制を開始。2021年3月には、集英社が世界販売を開始した「マンガアート」の価値担保をサポートする仕組みとしても導入が開始されている。
 

▼ 集英社が「マンガアート」の世界販売を開始。スタートバーンのブロックチェーン証明書が「美術品」としての新しい価値継承を支える。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000030.000016730.html

■ NFT導入パッケージ提供機能例
より高度なアプリケーション構築を検討されている企業に向けて、フルカスタマイズでのシステム提供も行う。