App AnnieとIDC、「2021年 最新版ゲーム市場動向レポート」を発表 クロスプラットフォームプレイ対応が主流に ハイカジやSLGの人気も急上昇
App Annie Japanは、 IDCとの提携により、「2021年 最新版ゲーム市場動向レポート」を発表した。
本レポートでは、全世界および米国における家庭用ゲーム機、PCゲーム、ゲームアプリ、携帯ゲーム機を対象としたゲームへの消費者支出を調査した結果をまとめている。レポートのポイントを下記にいくつか紹介する。
(以下、プレスリリースより)
新型コロナウイルスの感染拡大から1年以上が経過し、ゲームアプリへの需要は引き続き増加傾向にあります。2021年第1四半期の世界のゲームアプリダウンロード数は、感染拡大前と比較し、1週間当たり30%も増加し、ダウンロード数は10億ゲーム以上となりました。また、ユーザーがゲームアプリに費やした金額は1週間あたり17億ドルにものぼり、感染拡大前と比較し、40%も増加していました。それはパソコンゲームの2.9倍以上、家庭用ゲーム機の3.1倍以上の支出であることも明らかになりました。
その他以下のような調査結果が明らかになっています。
◆世界消費者支出の市場シェアでは、アメリカとヨーロッパが最大の伸びを示す
2020年第1四半期から2021年第1四半期にかけて、北米では米国が、西欧ではドイツが、それぞれ成長を牽引しました。APACは依然としてアプリゲーム支出の約半分を占めています。
◆ゲームパブリッシャーがクロスプラットフォームプレイに対応し始める
『Lineage M』『Lords Mobile』『Roblo』 や『PUBG Mobile』などの人気ゲームは、クロスプラットフォームプレイに対応し、長期的なエンゲージメントとマネタイズの可能性に繋げています。
◆クロスプラットフォームプレイ対応が主流になりつつある
複数のプラットフォームからアクセスできるゲームの人気が上昇しています。具体的に例えばヒットゲーム『原神』は、アプリ、パソコン、コンソールの3つのプラットフォームで展開され、世界的な大ヒットとなり、この成功はマルチプラットフォーム展開の成果と考えられます。
◆ハイパーカジュアルゲームやシミュレーションゲームの人気も急上昇
ダウンロード数で最もシェアを伸ばしたサブジャンルは、ハイパーカジュアル(+6.7 pts)、キッズ(+1.0 pts)、シミュレーション(+0.6 pts)、レーシング(+0.3 pts)となっています。
◆ゲーム配信アプリのエンゲージメントと収益が向上
「Discord」や「Twitch」などのゲーム配信アプリは、2021年4月に入ってからもユーザーごとのエンゲージメントが上昇しており、ゲーム配信の習慣が新型コロナウイルスの感染拡大から1年後に定着したとみられます。
▼App Annie社ゲーム部門マーケティング・ダイレクター、 Junde Yuからのメッセージ
「スマートフォンの普及により、ゲームの楽しさがかつてないスピードで世界中のユーザーに浸透しています。またゲームアプリは、アプリ産業の中でも最大かつ最強の成長分野の一つです。その中でもクロスプラットフォームプレイ対応は、ゲーム機でプレイしているのと匹敵する体験をすべてのスマートフォン所有者にも可能にします。このようなトレンドによりさらにゲームアプリは成長を加速させるでしょう」
▼『ゲーム市場動向レポート2021年版』は下記URLより無料ダウンロードできます。
http://appannie.com/jp/go/gaming-spotlight-2021-report-with-idc/
会社情報
- 会社名
- data.ai(旧App Annie)