Esoteric Softwareは、7月7日、2Dアニメーションソフトウェア「Spine」のバージョン4.0をリリースした。これは過去最大のアップデートで、ゲーム用の高品質なアニメーションを素早く作成するための強力なツールを提供する。
「Spine」は、ゲーム用2Dアニメーションに特化したアニメーションソフトウェア。Spineでは、画像を「ボーン」にアタッチし、ボーンを動かすことでアニメーションを作成する。
従来のアニメーションのように1コマ1コマを作画する必要がなく、作業量を大幅に削減できる。また、Spineのアニメーションファイルは小容量で、よりスムーズなアニメーションを実現する。
今回のアップデートのポイントは以下のとおり。
■「グラフビュー」の刷新
Spine4.0では、グラフが完全に見直した!もはやこれまでのように2つのキー間のカーブを見るだけに縛られない。新しくなったグラフでは、すべてのキー間のカーブが一度に表示され、そしてそれを美しく使いやすいインターフェイスで操作することができる。この強力な新しいグラフによって、アニメーションの作成、調整、完成までの工程が非常に簡単になり、アニメーションの値が時間とともにどのように変化するかを自在にコントロールできるようになった。
■ 新機能「フェイバーツール」
Spine4.0では、新しくなったグラフの一機能として、「フェイバーツール」を実装した。フェイバーツールは、ポーズ・トゥ・ポーズのワークフローで進行している際、すばやく効率的にブレイクダウンポーズを作成するのに便利な機能。スライダーを調整して、ブレイクダウンポーズに最適なブレンドになるように、前のキーや次のキーに近づけたキーを設定できる。
■ XY軸の分離
Spine4.0では、XとYを別々にキーイングできるようになった。アニメーションごとに、ボーンのトランスレート、スケール、シアーのX軸とY軸の値を別々にキーイングすることができる。また、スロットのRGBとアルファ値も別々にキーイングすることもできる。この機能は、ビデオシリーズ「Spineを使ったアニメーション」でも使用している。
■64bit対応
Spine4.0は、すべてのプラットフォームで64ビット化した!これにより、Spineはより高速に動作し、プロジェクトがどんなに大きくなっても、必要なだけのRAMを使用できるようになった。また、何千ものボーンやアタッチメント、タイムラインを持つ大規模プロジェクトの処理効率も大幅に向上した。これは、多くのスキンやアタッチメントを持つプロジェクトや、複数のスケルトンを持つプロジェクトに特に有効。