三菱UFJモルガン・スタンレー証券のレポートの要旨です。
レポート本文は、かなりあっさりとした内容なのですが、同証券の業績予想については、相当シビアな予想になっています。
■任天堂<7974>
三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、10月28日付けレポートで、「Neutral」の継続とした。10月28日に上期決算を発表したが、概ね計画どおりの着地で、サプライズはない。営業減益の主因は、円高、Wii・DSビジネスの不振だった。
会社側は、2011年2月発売の3DSの投入で、市場の活性化を図ろうとしており、通期の販売計画は、ハード2350万台(前年比13.3%減)、1億2500万本(同17.5%減)である。うち、3DSは、ハード400万台、ソフト1500万本。一方、Wiiビジネスは不振が続く見込みで、通期はハード1750万台(前年比14.8%減)、ソフト1億3800万本(同28.1%減)を計画。
同証券の中期的な収益予想は、2011年3月期は、売上高1兆1000億円(前期比23.3%減)、経常利益1450億円(同60.2%減)と会社計画に沿ったものだが、2012年3月期は、売上高1兆0842億円(前期比1.4%減)、経常利益1841億円(同27.0%増)、2013年3月期は、売上高9857億円(前期比9.1%減)、経常利益1526億円(同17.1%減)となっている。
■カプコン<9697>
三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、10月28日付けレポートで、「Outperform」の継続とした。10月28日に上期決算を発表したが、すでに業績予想を発表済みのため、サプライズはない。営業減益となった要因は、円高と開発費負担増、好採算の大型ゲームソフトの販売不振。
2011年3月期の営業利益予想は130億円で、期初計画比20億円の減額となった。セグメント別の営業利益予想が変更されており、コンシューマ・オンライン事業が121億円(計画比32億円減)とする一方、アミューズメント施設事業が10億円(同4億円増)、アミューズメント機器事業が20億円(同8億円増)とした。
同証券の中期的な収益予想は、2011年3月期が、売上高910億円(前期比36.2%増)、経常利益110億円(同98.9%増)と会社計画に沿ったものだが、続く2012年3月期は売上高841億円(前期比7.6%減)、経常利益96億円(同12.7%減)で、2012年3月期は、売上高752億円(前期比10.6%減)、経常利益73億円(同24.0%減)と厳しい内容である。