gumi<3903>は、前期(2021年4月期)の決算において、スクウェア・エニックス(以下、スクエニ)経由の売上が全体の50%に達したことがわかった。2019年4月期においては全体の37.6%に相当する74億6100万円だったが、50.7%に相当する94億3700万円まで伸びた。
この期は、スクエニと共同タイトル『WAR OF THE VISIONSファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス 幻影戦争(FFBE幻影戦争)』がグローバルで好調に推移した。両社は、このほか、『ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス(FFBE)』の運営も2015年より行っている。
モバイルゲーム会社の多くは、ブラウザからアプリに移行した"ネイティブシフト"の時期においては、自社のオリジナルタイトルが中心だった。近年、大手ゲーム会社などと組んで人気の家庭用ゲームを題材としたモバイルゲームを提供する動きが広がり、大手ゲーム会社経由の比率が上がっている。
『白猫プロジェクト』や『魔法使いと黒猫のウィズ』などオリジナルタイトルでヒットを飛ばしたコロプラ<3668>も2019年9月期に占めるスクエニ経由の売上は全体の5.2%だったが、『ドラゴンクエストウォーク』のヒットで20年9月期においては33.9%まで上昇した。
また、『ドラゴンクエストタクト』がヒットしたAiming<3911>も2021年12月期においてはスクエニ経由の売上比率が上がっているものとみられる。
早い時期から大手ゲーム会社と組んでいるドリコム<3793>もバンダイナムコグループ経由の売上が全体の5割を占めており、アカツキ<3932>も2021年3月期においては全体の75%を大手ゲーム会社が占める状況となっている。
【直近決算に占める大手ゲーム会社の比率】
gumi | 50.7% |
コロプラ | 33.9% |
ドリコム | 52.9% |
アカツキ | 74.8% |
会社情報
- 会社名
- 株式会社gumi
- 設立
- 2007年6月
- 代表者
- 川本 寛之
- 決算期
- 4月
- 直近業績
- 売上高120億6600万、営業損益50億4000万円の赤字、経常損益45億1400万円の赤字、最終損益59億3400万円の赤字(2024年4月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3903