リミックスポイント<3825>は、第1四半期(4~6月)の連結決算を発表し、売上高43億円(前年同期比97.4%増)、営業利益4億0100万円(前年同期は3億2500万円の損失)、経常利益3億8600万円(同3億2800万円の損失)、最終利益3億4200万円(同2億8900万円の損失)と大幅増収・黒字転換を達成した。エネルギー事業と暗号資産事業の収益が大きく成長したことが主な要因だった。
・売上高:43億円(同97.4%増)
・営業利益:4億0100万円(同3億2500万円の損失)
・経常利益:3億8600万円(同3億2800万円の損失)
・最終利益:3億4200万円(同2億8900万円の損失)
(エネルギー事業)
電力小売事業は、低圧需要家の開拓が引き続き順調だったこともあり契約口数が増加するとともに、2020年12月中旬から2021年1月下旬にかけて日本卸電力取引所(JEPX)における電力価格高騰に際し適切に対応した結果、高圧需要家の総契約容量も引き続き安定的に推移した。また当該電力価格高騰の対応費用の一部を需要家から回収していることもあり、売上、利益ともに前年同期を上回った。
以上の結果、当セグメントの売上高は24億3000万円(同97.8%増)、セグメント利益4億4400万円(同133.2%増)となった。
(自動車事業)
中古車売買事業は、業者間売買であることもあり粗利率は低いものの、仕入から販売までの決済回収期間が短いため、資本回転率の高いビジネスを実現している。第1四半期累計においては、前年同期と比して、販売台数は増加したものの平均粗利率を下回る取引もあったことから、第1四半期は増収減益となった。また、取引の実態を踏まえて、一部の販売取引につき、売上計上時期又は売上計上額の変更を行っている。
以上の結果、当セグメントの売上高は10億9700万円(同32.9%増)、セグメント利益500万円(同19.7%減)となった。
(レジリエンス事業)
感染症対策関連商材の拡販に努めるとともに、MA-T System関連の新商品「すごい水」や「SUGOMIZUマウスウォッシュ」)の本格的販売に着手した。また、これまでに蓄積したノウハウをもとに各種補助金等の活用支援に関するコンサルティングを行った。他方で、家庭用蓄電池システム(remixbattery)に関する販売を第2四半期以降開始することもあり、この四半期は前年同期と比して減収減益となった。
以上の結果、当セグメントの売上高は6200万円(同1.8%減)、セグメント損失6500万円(同セグメント損失3800万円)となった。
(金融関連事業)
ビットポイントジャパン(以下「BPJ」という)が暗号資産交換業者として暗号資産交換所の運営を行っており、暗号資産現物取引、暗号資産デリバティブ取引(レバレッジ取引)、暗号資産レンディング等のサービスを提供している。
また、2021年5月10日付で金融商品取引法に基づく第一種金融商品取引業者として登録した。それに伴い、同社が従来より実施していた投資取引のうち、暗号資産事業に関する投資取引について、第1四半期より営業取引として金融関連事業に含めている。
第1四半期累計においては、前事業年度後半から新システム稼働に伴って増加した顧客取引が引き続き好調だったこと、販促活動により口座数が順調に伸長するとともにアクティブユーザ数が増加したことなどにより、大きく収益を伸ばすことができた。
また、レバレッジ取引での取扱銘柄にリップル(XRP)及びトロン(TRX)を新規に追加しラインアップを拡充した。なお、第1四半期より、同社が保有する暗号資産事業に関連した投資についての収益費用を金融関連事業に含めている。
以上の結果、当セグメントの売上高は6億9600万円(同1,427.9%増)、セグメント利益2億0800万円(同セグメント損失3億2000万円)となった。なお、当セグメントの売上高及びセグメント利益には、暗号資産事業に関連した投資に関する利益1400万円が含まれている。
(その他事業)
マーケティングコンサルティング事業のほか、新規に立ち上げた事業などを含んでいる。なお、前年同期の業績にはセグメント損失を計上していた旅行関連事業の数値が含まれていることもあり、対前年同期では減収増益となった。
以上の結果、当セグメントの売上高は1400万円(同6.9%減)、セグメント利益900万円(同71.8%増)となった。