DONUTSは、 『ブラックスター -Theater Starless-』の全国ツアー「BLACK TOUR」について、8月29日(日)に行われた名古屋公演の速報レポートを公開した。
BLACK TOUR名古屋速報
アプリゲーム「ブラックスター -Theater Starless-」がリリースされたのが2019年9月のこと。 リリースから一年を経て初のアルバム『BLACKSTAR』が発売となるとオリコン初登場1位を記録。 さらに2021年2月には初ライブも開催するなど着々とその存在を広く知らしめてきたワルメンたち。 そんなコンテンツの魅力の大きな部分を担う楽曲を歌うシンガー出演で開催されてきた全国ツアーがいよいよファイナルの地・名古屋へ。 このツアーではじめて全シンガーが揃った熱い夜を、 ここにレポートする!
会場の照明が落とされ、 今日までのツアーの軌跡が映し出される中、 遂にBLACK TOUR最終日の幕が開く!と思ったら、 登場してきたのはしゃけみーとTakuya IDEの2人。 「最終日なのにいきなりMCよ!」とIDEが声をあげて会場は和やかなムードに包まれる。 今回はアットホームな雰囲気のある会場ということで、 シンガーの歌とトークで進めていくライブに。 その一発目の曲として鳴り響いたのは「Just a Loser」だ。 ここでようやく全シンガーが登場。 8人の紡ぐ歌声が交差しながら力強いビートと共にフロアを圧倒していく。
吉野のシンガー・齋藤知輝とマイカのシンガー・Kradnessが向かい合って声を重ね、 真珠のシンガー・スタンガンと柘榴のシンガー・しゃけみーが背中合わせで歌唱するなど、 このライブならではの瞬間を次々と目撃するオーディエンス。 ケイのシンガーである藤田玲と晶のシンガー・小林太郎の声が絡まるようなグルーヴ、 そして伸びやかなリンドウのシンガー・あじっこの声も響くとヒースのMC・IDEのエッジの効いたラップがラウドに会場を躍動し、 一曲目から圧巻のパフォーマンスを聴かせた。 そんな一曲に続いたのはIDEと小林による「Shooooout!!!」。 絶妙な呼吸感でシンガーが全身で楽しんでいる姿を見せればオーディエンスも負けじと大きく体を揺らし、 チームK・P・Cのツアーメンバー5人による「Mid Summer Beach」では会場に光る5色のサイリウムがカラフルに彩りながら揺れ、 煌めきの夏のパーティーチューンがフロアのテンションをブチあげる!
全員でツアーファイナルを迎えた現在の心境を語り合った後にはIDEと小林による「日蝕」だ。 強烈なまでに勢いのついた「皆殺しだ!」に導かれて、 エッジの効いたリリックが飛び出せば、 そのままチームBのターンだ!とばかりに「当然無敵!」と声をあげるIDEの声が畳み掛ける「無敵」、 さらに稲妻のごとく轟くラップが印象的な「雷神」で会場は一気にダンスホールと化す。 熱風巻き起こるフロアで大きく拳をあげ、 IDEと共にステップを踏んでビートを掴むオーディエンス同様に、 配信会場もまたコメントの欄に稲妻が溢れ、 ヒートアップする観客の熱をステージへと届ける。 IDEがステージを降りると、 バンドの重厚な音が響いて悠然と小林が登場。 なんとこの名古屋公演のためにレコーディングしたラウドなバンドサウンドで紡がれた「No Way Out」を、 色気あるボーカルでソウルフルに歌い上げた。
チームW・小林の歌唱のあとにはIDEを交えてWとBの思い出を話しはじめ、 オーディエンスからは楽し気なタンバリンの音が湧き上がり、 コール&レスポンスを思わせる。 笑顔に満たされた時間に続いたのはチームPの3人による「Paradise Lost」。 歌詞が画面いっぱいに散りばめられる中、 甘くも煌めくKradness、 スタンガン、 あじっこの天使の声かと思わせるほどの透明感と伸びやかさあるボーカルが会場を駆け巡ると、 3人が呼吸を合わせたパフォーマンスを見せながらの「虹の彼方へ」が続いて響きだす。 主旋律が入れ替わっていくたびにライトの色がそれぞれのキャラクターのカラーに変わり、 キラキラと発色するユニゾンがフロアに広がっていくようだ。 元アイドルを擁するチームPのステージはブラックスターの中では一際眩しく映る。 名古屋バージョンで聴かせたチームPの一曲の後にはしゃけみーと齋藤が登場して「Sub rosa」を聴かせる。 ステージでフロアを煽るように並んでクラップする姿に、 柘榴と吉野がパフォーマンスする姿が見えた気がした。
そのままステージはチームCの「To be, or not to be」へ。
ツアーではモクレンをはじめとしたチームCのパフォーマーたちと共に魅せてきたが、 今回は艶あるボーカルを武器に一人、 エモーショナルに聴かせた。 しゃけみーが後にしたステージにある曲のイントロが響く。 チームKの「Treasured」だ。 いよいよケイの登場か!? と会場のテンションがアガったところで出て来た齋藤が、 この曲の1番を吉野のバージョンで聴かせると、 入れ替わるようにあじっこが登場し、 今度はケイバージョンの「Treasured」を響かせる。 さらに2番で登場した藤田が威風堂々の歌声で王者感たっぷりに聴かせ、 あじっこのハモリと共に一気に会場の空気を支配した。 この曲は歌詞をあじっこが手掛け、 ゲーム内ではリンドウが公演を演出したこともあり、 吉野とケイ、 それぞれのバージョンをリンドウが繋ぐかのような演出は、 まるで会場とゲームがリンクしたかのような感覚をもたらす。 しかも藤田とあじっこ、 いや、 ケイとリンドウというスターレスをひっぱる2人のトップの共演を聴くことが出来たのもツアーならでは。 ファンの胸に熱く刻まれたことだろう。 続けてヘヴィなグルーヴあるイントロが流れ、 チームKの真骨頂!藤田と齋藤による「Crazy for」だ。 そこに藤田の「歌っちゃうか!」の声で誘われたのはしゃけみー。 スターレスに現れたときにはチームKだった柘榴を含めての3人でのパフォーマンスにオーディエンスは大興奮となった。
藤田を含めた8人でK・P・Cでツアーの思い出を語り合うと、 2021年の夏だからこその熱が会場を占拠する時間へ。 ゲーム内で開催された2021年夏イベント曲のターンだ。
スリリングな夏の情景が浮かぶようなチームCの「Just live to dance」をしゃけみーが艶あるボーカルで響かせれば、 ジャジーでドラマティックなチームKの「黒い虚実」では齋藤が甘く色香を宿しながら歌い上げ、 さらにチームBの「影炎」でステージを右へ左へと躍るように動きながら鋭く言葉を放って行くIDEがフロアを圧倒し、 フロアはスターレスに吹きすさぶ真夏の熱風に席捲されたのだった。
全員勢揃いで、 仲がいいからこその言いたい放題なMCの時間。 それぞれがこのツアーの感想を告げたあとには、 いよいよライブは真の“ファイナル”へ。 照明の落ちた会場にあじっこ、 Kradness、 スタンガン、 齋藤、 しゃけみーが向かい合い声を出すと「Salva me」をアカペラで聴かせる。 このツアーを盛り上げてきたこの場面。 ゴスペルのような祈りにも近いアカペラを経て力強いビートが重なって荘厳なクリスマスのトラックに歌声を重ねていくあじっこの声……トラックと歌声の調和によって描かれるクリスマスキャロルの世界に聴き入るオーディエンス。 続けて小林が登場し、 チームWの「Bad Blood」では赤に水色に、 チームWのステージを満喫するスターレスのお客が光を揺らしている。 するとそこにIDEが登場。 アグレッシブなロックナンバーにヒースの疾風怒濤のラップを重ねた。
そして藤田が登場して王者感たっぷりに歌い上げる「BLACKSTAR」が響く。 力強くパワフルでエモーショナルなボーカルで会場を圧倒すると、 ついにオーディエンス待望の救国の剣が名古屋の地に振り下ろされる。
藤田が高らかに歌う「During the demise」が熱と共にフロアを席捲し、 このナンバーをラップで彩る齋藤と並んでのパフォーマンスは圧巻だった。 そんな二人と共に画面には歌詞が映し出される。 その剣が断ち切る鎖とは。 傷ついた世界を虚無で彩り、 全てを諦め城に囚われた王とは誰なのか。 硝子の森にのまれた夢を取り戻せないさまよえる騎士は誰なのか。 ステージへと姿を現したほかシンガーたちを締め付けるように鎖が映し出され、 そんな彼らを縛る全てのものを叩き切るように剣を振るい、 心鼓舞するように歌い上げる藤田が強烈な印象を残す。 彼の歌から、 ケイの見ているものへと想いを馳せてしまう、 そんなラストナンバーがツアーを締めくくった。 そしてライブはブラックスターの未来へ。 シアタースターレスに集う者たちを待ち受けるこれからの時間へと繋がっていく予感を残して幕を閉じた。
「ライブは全部見させていただいていました。 みんなが熱くライブで繋いできたものを最後の地で僕も参加してみなさまにお届け出来たことに感謝でいっぱいです」(藤田玲)
「いろんなチームの歌を歌うことが出来て、 より一層、 ステージで歌うことに対しての理由や意味がいっぱい増えたなと思いました。 これからも一生懸命歌っていきます」(齋藤知輝)
「いろんなことを経験させてもらえたツアーだったと思います。 私事ですが、 20代最後のライブも、 30代最初のライブもブラスタだったということで感慨深かったです」(スタンガン)
「新たなことをたくさん学ばせていただいて、 それをマイカの想いや感情として乗せて、 言葉や世界観を大事にしながらやらせてもらいました。 今後はさらに熟練度をあげて、 いいものを見せられるようにします」(Kradness)
「BLACK LIVEのときよりもこのツアーを経て自由に歌えるようになった自負があります。 チームPの絆が確実に深まりましたし、 (全体としても)今までに感じた事のない一体感を感じました」(あじっこ)
「BLACK LIVEはそれぞれチームの色は別々だけど、 それがスターレスという魅力に感じたんですが、 今回はバラバラなのに一体感を感じたので、 これは一つのジャンルじゃないかと思います」(小林太郎)
「ツアーをやりきれたことに感動しております。 このツアーは柘榴との対話でした。 ライブをするときに柘榴はどんな風に歌うのか、 やってみて掴めた気がします。 もっとライブがしたいと思いました」(しゃけみー)
「俺はほかのチーム、 全部ぶっつぶすつもりでやってるから!これからも俺は、 お前らを燃やし続けるから!スタッフさんが本当に頑張っているから出来るライブ。 我々シンガーも頑張っていきましょう!」(Takuya IDE)
TEXT BY えびさわなち
出演者:順不同・敬称略
ケイ(Singer:藤田玲)
吉野(Singer:齋藤知輝(Academic BANANA))
晶(Singer:小林太郎)
リンドウ(Singer:あじっこ)
マイカ(Singer:Kradness)
真珠(Singer:スタンガン)
ヒース(MC:Takuya IDE)
柘榴(Singer:しゃけみー)
総合演出:福山桜子
音楽監督:阿部隆大
■BLACK TOUR 名古屋公演アーカイブ配信チケットはこちら
https://mixch.tv/liveview/325/detail
※9月6日(月)23:59まで
※上記時間以降のアーカイブ配信(見逃し配信)はございません。
・BLACK TOUR 8/29名古屋公演セットリスト
(OPENING)
1 Just a Loser -Full size- / All Singers & MC
2 Shoooout!!!(BLACK TOUR ver) -Full size- / 晶(Singer:小林太郎) & ヒース(MC:Takuya IDE)
3 Mid Summer Beach(BLACK TOUR ver) -Full size- / 吉野(Singer:齋藤知輝(Academic BANANA))& 柘榴(Singer:しゃけみー)
4 日蝕(BLACK TOUR ver) -Full size- / ヒース(MC:Takuya IDE) & 晶(Singer:小林太郎)
5 無敵 -Game size- / ヒース(MC:Takuya IDE)
6 雷神 -Full size- / ヒース(MC:Takuya IDE)
7 No Way Out(BLACK TOUR ver) -Full size- / 晶(Singer:小林太郎)
8 Paradise Lost(BLACK TOUR ver) -Live size- / マイカ(Singer:Kradness) & リンドウ(Singer:あじっこ) & 真珠(Singer:スタンガン)
9 虹の彼方へ(BLACK TOUR ver) -Full size- / マイカ(Singer:Kradness) & リンドウ(Singer:あじっこ) & 真珠(Singer:スタンガン)
10 Sub rosa(BLACK TOUR ver) -Full size- / 柘榴(Singer:しゃけみー) & 吉野(Singer:齋藤知輝(Academic BANANA))
11 To be, or not to be -Full size- / 柘榴(Singer:しゃけみー)
12 Treasured (吉野 ver) -Game size- / 吉野(Singer:齋藤知輝(Academic BANANA))
13 Treasured (ケイ ver) -Full size- / ケイ(Singer:藤田玲) & リンドウ(Singer:あじっこ)
14 Crazy for(BLACK TOUR ver) -Full size- / ケイ(Singer:藤田玲) & 柘榴(Singer:しゃけみー) & 吉野(Singer:齋藤知輝(Academic BANANA))
15 Just live to dance -Game size- / 柘榴(Singer:しゃけみー)
16 黒い虚実 -Game size- / 吉野(Singer:齋藤知輝(Academic BANANA))
17 影炎 -Game size- / ヒース(MC:Takuya IDE)
18-1 Salva me -a cappella- / リンドウ(Singer:あじっこ) & マイカ(Singer:Kradness) & 真珠(Singer:スタンガン) & 吉野(Singer:齋藤知輝(Academic BANANA)) & 柘榴(Singer:しゃけみー)
18-2 Salva me -Full size- / リンドウ(Singer:あじっこ)
19 Bad Blood(BLACK TOUR ver) -Full size- / 晶(Singer:小林太郎) & ヒース(MC:Takuya IDE)
20 BLACKSTAR(BLACK TOUR ver) -Game size- / ケイ(Singer:藤田玲)
21 During the demise -Full size- / ケイ(Singer:藤田玲) & 吉野(Singer:齋藤知輝(Academic BANANA))
会社情報
- 会社名
- 株式会社DONUTS
- 設立
- 2007年2月
- 代表者
- 西村 啓成
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 179.3億円(DONUTS単体 2022年3月期)
- 上場区分
- 未上場