【特集】作品の価値を拡げる一助になりたいーNFTマーケット「ユニマ」を手掛けるモバイルファクトリーが語るNFTの真価とは


昨今、「NFT」という言葉が話題になっている。スクウェア・エニックスがブロックチェーン技術を活用したNFTデジタルシールを発売を発表したことや、米国人アーティストのビープル(Beeple)がNFT作品が競売にかけられ6930万ドル(約75億円)で落札されたことも記憶に新しいのではないだろうか。

そこで今回gamebizでは、そんな話題のNFTとはなにかを改めて確認しつつ、そのベースとなるブロックチェーン技術とその周りを取り巻く状況について触れていく。

今回は、去る7月に、NFTマーケットプレイス「ユニマ」を発表した株式会社モバイルファクトリーの深井未来生氏にメールインタビューを実施。NFT市場の市況感やその可能性について話を聞いた。


NFTならではの付加価値の在り方が問われる時代に。

  

  • 株式会社モバイルファクトリー 取締役COO
    株式会社ビットファクトリー 代表取締役

    深井 未来生



ーー:改めてになりますが、御社についてお教えください。

 モバイルファクトリーは2001年10月に設立されて以来、様々なモバイルサービスを提供してきました。2017年6月には東証マザーズから東証一部に市場変更し、会社としても新しいフェーズへと成長しています。

メインサービスは「駅メモ!」シリーズをはじめとした位置情報連動型ゲームですが、「可能性がある市場に、いち早く参入する」べく、2018年よりブロックチェーン事業を本格スタートさせました。

ーー:取り組んでいるNFT事業についてお聞かせ下さい。

ブロックチェーン関連サービスが多くリリースされている今、「誰にでも扱えるブロックチェーンサービスを通じて新しいデジタルカルチャーを創出する」ことをミッションに掲げ、NFTマーケットプレイス「ユニマ」を中心としたブロックチェーンサービスを展開しています。

2021年11月には、ユニマのバックエンドをSaaS化し、皆様にご提供できるよう開発中です。

 
ーー:現在、どういった体制にて開発や企画などおこなっているのでしょうか。

「ユニマ」やそのバックエンドを開発するチーム、利用者の拡大やPRを行うチームがあり、それぞれが連携しながら開発を行っています。

メンバーは皆、チームに配属されてからブロックチェーンの学習を始めたメンバーばかりですが、徐々にその規模も大きなものになってきています。

モバイルファクトリーではいわゆる分散型アプリケーション自体を作るのではなく、その開発支援やNFTの利用促進に注力しています。サービス基盤にはEthereumがメインとして使われています。開発視点と利用者視点の両面でエコシステムが揃っていることが主な理由です。また、更なる利便性向上のためのレイヤー2技術への対応も進めています。


ーー:NFT参入のきっかけやNFTに注目したポイントについてお教え下さい。

ここ数年で暗号資産とNFTマーケットの市場は、海外市場を中心に非常に大きく成長しています。日本市場でもデジタルアセットに先行する暗号資産は、2015年度からの3年で約 980倍の成長を遂げています。

今後も成長が見込まれるNFTマーケット市場の日本国内でのマーケット展開と、高い成長性が見込める「デジタルアセット」のシェアを獲得し、この先100年後も残るようなサービスを生み出したいと思っています。


ーー:暗号資産全体についてはどのように見ていらっしゃいますか。

決済手段としてのユースケースはまだ浸透しているとは言えませんが、手数料の安さやいつでも取引が可能である点などはメリットであり、規制当局の登録を受けた暗号資産取引所で扱う仮想通貨に関しては、法定通貨を補完するような形で一定程度は国際経済に組み込まれていくことは充分考えられます。価値の不安定さは引き続き課題となると思われます。


ーー:NFTの可能性と課題についてはそのようにお考えですか。

従来のデジタルコンテンツは簡単にコピーが可能で、きちんとした価値がつきにくいなどの問題がありました。NFTの特性を上手く活かすことができれば、表現方法が増え、作品に新たな価値がつくことで新しいカルチャーの創出がされるだろうと考えております。

課題は少なくないと思っています。例えば、NFTの所有権や著作権がどうなるかなどは、法律ができた当時は想定されておらず、規制が追い付いていないのが実情です。

技術の特性上、どうしても貨幣や金融に関する法律とバッティングする部分が出てきます。モバイルファクトリーとしては、上場企業として、皆様に少しでも安心してご利用いただける環境整備に可能な限り努めます。

▲「ユニマ」の発表時には弁護士によるNFTの法的な面についての説明もなされており、
NFTにおける取引や権利関連の環境整備も努めていく姿勢をみせた。(関連記事

 

 ーー:NFT事業展開にて現在、重視していることはございますか。

2021年春に海外経由でやってきたNFTブームでは、「NFT1つが●億円で売れた」というように高額取引が注目を集めました。今はそういった過熱感はだいぶ冷めていますが、その分、NFT自体の真の価値が問われてきています。

また、NFTという用語も含めて、まだ一般に浸透する程度の気軽さが表現できていないかもしれません。

サービス設計側ではNFTならではの付加価値を意識しつつ、NFTに触れる部分では心理的ハードルをなるべく下がるような表現が求められると考えています。

ーー:いま注目している企業やサービスはありますか?

Play to Earnの成功事例が増えてくると人々の価値観もかなりアップデートされるだろうなと感じています。その意味ではAxie Infinityには注目度が高いです。また、メタバースやDAOというキーワードは今後数年でかなり語られるテーマになりそうです。NFTにもかなり深く関わるテーマであり、個人的には注目しています。


ーー:今後のNFT市場の展望についてもお聞かせいただけますか。

かつて「会社のホームページに時間とお金をかけて作るかどうか」を各企業が真剣に考えていた時期がありました。今のNFT黎明に通じる話かもしれません。

ホームページを作るかどうかを議論する組織が今は少ないように、今後はNFTに参入するかどうかではなく、自社が世間に送り出すNFTの差別化やマーケティング戦略上の位置づけなどについてこそが議論の中心になるような時代が来る可能性は高いと思っていますし、私たちがその道筋を作る一助になりたいと考えています。


ーー:最後に読者に向けてメッセージをお願いします。

NFTトークンの生成・販売プラットフォーム「ユニマ」は、「はじめてのNFTはユニマ」をテーマに、皆様にとって使いやすいNFTプラットフォームを目指しています。

NFTで作品を販売してみたい、と思ったクリエイター様や企業様がいらっしゃれば、まずはお気軽にお問い合わせいただければと思います。









株式会社モバイルファクトリー
http://www.mobilefactory.jp/

会社情報

会社名
株式会社モバイルファクトリー
設立
2001年10月
代表者
代表取締役 宮嶌 裕二
決算期
12月
直近業績
売上高28億5500万円、営業利益8億6300万円、経常利益8億6600万円、最終利益5億8200万円(2020年12月期)
上場区分
東証一部
証券コード
3912
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