【ゲーム株概況(11/8)】利益増額＆自社株買い発表のセガサミーHDが後場急騰　グリーは4ケタ大台回復、ミクシィとボルテージはS安と決算発表で明暗

11月8日の東京株式市場では、日経平均は続落し、前日比104.52円安の2万9507.05円で取引を終えた。大手が大幅減益決算を発表した建設株が売られるなど、発表が進む7～9月決算による選別売りが広がった。

そうした中でゲーム関連株の動きを見てみると、前週末11月5日に発表した第1四半期決算が減収減益となったものの、市場の予想を上回ったと評価されたグリー<3632>が大幅続伸し、再び4ケタ大台に乗せてきた。

また、前場引け後に2022年3月期の利益予想の上方修正と、発行済み株式数の10.19％の2400万株を上限とする大型の自社株買いを発表したセガサミーHD<6460>が後場に入って急騰した。

ほか、カプコン<9697>やネクソン<3659>、ドリコム<3793>、エイチーム<3662>なども買われた。

半面、『モンスターストライク』の計画未達を受けて2022年3月期の連結業績予想の下方修正を実施したミクシィ<2121>がストップ安まで売られた。

決算関連では、2021年9月期決算が既存タイトルの経年による売上減少で2ケタ超の減収減益となったコロプラ<3668>も大幅安し、第1四半期決算が2.2億円の営業損失計上となるなど赤字転落しらボルテージ<3639>はストップ安した。

ほか、マッコーリーキャピタル証券がレーティングを「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に格下げし、目標株価も6万5000円から4万8400円に引き下げた任天堂<7974>も反落した。