KONAMI、野球ゲームを巡る知的財産権の侵害でgloopsを提訴・・・gloopsは侵害の事実を否定

コナミデジタルエンタテインメント(KONAMI)は、本日(9月5日)、GMS(現 gloops)に対し、コナミの知的財産権の侵害に対する差し止めと損害賠償を求める訴訟を東京地方裁判所に提起した、と発表した。

コナミのリリースによれば、コナミでは、gloopsが「Mobage」で運営する「大熱狂!!プロ野球カード」が「GREE」で運営する「プロ野球ドリームナイン」のゲームシステムや画像・演出に関するコナミの知的財産権を侵害するものととらえており、gloopsに警告を行ってきたが、真摯な対応が見られなかったため、過去の侵害に対する責任を追及するとともに、将来の侵害の停止を目的として提訴するに至った、としている。

一方、このリリースに対して、gloopsでは同日、リリースを同社HP上に発表し、現時点で訴状を受け取っていないため、具体的なコメントは差し控えるとしながら、「コナミの知的財産権を侵害していないと認識しております。」としている。

同時に、この間の事実経過も明らかにしている。gloopsによれば、8月25日にコナミから「大熱狂!!プロ野球カード」の配信を停止するよう警告書が送付されていたものの、コナミの知的財産権の侵害とする事項が曖昧であったため、gloopsでは、警告書に対する回答と対応方針を外部の専門家を交えて検討していた矢先だったという。

なお、gloopsによれば、本件に関して、gloopsに直接、取材もしくは問い合わせを行ってきたメディアは一切なかったとのこと。

 

【追記】
その後、東京地方裁判所は、2014年3月、原告であるコナミデジタルエンタテインメントの請求を棄却したが、その後、KONAMIが控訴を行った(訴訟は損害賠償の請求のみだったようだ)。知的財産高等裁判所は2015年4月、KONAMIの主張を一部認め、gloopsに32万3322円の支払いを命じる判決を出した。

株式会社コナミデジタルエンタテインメント
https://www.konami.com/games/corporate/ja/

会社情報

会社名
株式会社コナミデジタルエンタテインメント
設立
2006年3月
代表者
代表取締役会長 東尾 公彦/代表取締役社長 早川 英樹
決算期
3月
直近業績
売上高1940億1100万円、営業利益336億4700万円、経常利益348億9300万円、最終利益278億2800万円(2023年3月期)
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