ポールHD、第3四半期決算は営業益8.6%増の24億円 ゲームやEC関連のカスタマーサポートや暗号資産関連の受注増 M&A費用やゲーム事業で先行投資
ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス<3657>は、この日(12月3日)、2022年1月期の第3四半期累計(21年2月~10月)の連結決算を発表し、売上高243億3400万円(前年同期比26.7%増)、営業利益24億2200万円(同8.6%増)、経常利益24億2800万円(同1.6%減)、最終利益16億2400万円(同5.8%増)と増収・営業増益となった。
・売上高:243億3400万円(同26.7%増)
・営業利益:24億2200万円(同8.6%増)
・経常利益:24億2800万円(同1.6%減)
・最終利益:16億2400万円(同5.8%増)
同社では、M&A関連の一時費用やメディア・コンテンツ事業関連の先行費用が増加したことでデバッグ・検証事業が減益となったものの、ECサイトやゲームなどのカスタマーサポートを提供するネットサポート事業が好調だった、としている。
① デバッグ・検証事業
売上高は186億4100万円(同29.3%増)となったが、M&Aに関連する一時費用やゲーム・アニメ制作をはじめとしたメディア・コンテンツ事業の拡大に関連する先行費用が増加し、営業利益は18億2100万円(同3.9%減)となった。
国内外グループ会社の連携を図ることで、国内外ゲームソフトメーカーのグローバル展開サポートに努め、デバッグ、ローカライズ、カスタマーサポート(海外)、音声収録等のゲームソフトメーカー向けアウトソーシングサービスの受注を推進した。
クアーズでは、ノンゲーム市場における第三者検証サービスの受注が増加した。キュービスト、カラフル、Panda Graphics、CRESTでは、グラフィックやゲーム・アニメ制作に関連するメディア・コンテンツ事業の拡大を推進した。
CRESTでは、7月に「ARIA CHRONICLE -アリアクロニクル-」(ニンテンドースイッチ版)、9月に「METALLIC CHILD」(ニンテンドースイッチ版、Steam版)をリリースした。
ポールトゥウィンでは政府のGIGAスクール構想に基づく学校ICT化サポート事業者として、タブレット端末のキッティングサービスを受注した。
② ネットサポート事業
売上高は54億9800万円(同18.0%増)、営業利益は6億0400万円(同62.7%増)となった。
QRコード決済や仮想通貨等のフィンテック関連サービスにおける不正モニタリング、本人確認手続き、アンチマネーロンダリングや振る舞い検知サービスの受注が増加した。
AI関連サービスにおけるデータ認識評価や、デバッグ・検証事業との営業連携によりゲーム市場向けのカスタマーサポートの受注も増加した。また、ピットクルーでは政府の GIGA スクール構想に基づく学校 ICT 化サポート事業者として、ICT 環境整備の設計等のサービスを受注した。
③ その他
売上高は1億9500万円(同51.6%増)、営業損失は2400万円(前年同期は9700万円の損失)となった。
Palabra において、今後の映像バリアフリー化時代を見据え、テレビ番組や映画のバリアフリー字幕や音声ガイド制作のサービスを提供している。ピットクルーでは旧アイメイドの事業を譲受し、医療機関で働く外国人人材のビザ取得や就学等、国内生活手続きをサポートするサービスを提供している。
■2022年1月通期の見通し
続く2022年1月通期の業績については、売上高332億2400万円(前期比24.3%増)、営業利益35億3500万円(同9.9%増)、経常利益35億3900万円(同1.6%減)、最終利益21億5700万円(同1.7%増)を見込む。
・売上高:332億2400万円(同24.3%増)
・営業利益:35億3500万円(同9.9%増)
・経常利益:35億3900万円(同1.6%減)
・最終利益:21億5700万円(同1.7%増)
計画に対する進捗率は、売上高73.2%、営業利益68.5%、経常利益68.6%、最終利益75.3%となっている。
・売上高:73.2%
・営業利益:68.5%
・経常利益:68.6%
・最終利益:75.3%
会社情報
- 会社名
- ポールトゥウィンホールディングス株式会社
- 設立
- 2009年2月
- 代表者
- 代表取締役会長 橘 民義/代表取締役社長 橘 鉄平
- 決算期
- 1月
- 直近業績
- 売上高469億8000万円、営業利益4億400万円、経常利益5億900万円、最終損益19億6700万円の赤字(2024年1月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3657