ネプロジャパン、遠藤雅伸氏が会長を務めるモバイル&ゲームスタジオを買収

ネプロジャパン<9421>は、持分法適用会社であるネプロアイティより、ネプロアイティ子会社のモバイル&ゲームスタジオの全株式を取得し、子会社化すると発表した。ネプロジャパンの取得株数は、1万1900株(100.0%)で取得価額は4億円。取得資金については、ネプロアイティに対して有する貸付金債権と相殺する。 ネプロジャパンによれば、ネプロアイティでは、小額公募増資申込証拠金の不正出金被害などにより、自己資本が毀損する可能性があることから財務体質の改善を図るため保有資産の売却を検討していたという。そうしたなか、含み益を有すると考えられるモバイル&ゲームスタジオの売却を検討しており、同社に購入打診があったとのこと。 ネプロジャパンとしても、ネプロアイティへの貸付金等の債権回収を図るべく、モバイル&ゲームスタジオ株式の購入代金と債権の相殺により、債権額の圧縮を行うことも検討していた。モバイル&ゲームスタジオは大手ゲーム会社から安定的な受注があり、収益が改善しているだけでなく、今後スマートフォン向けゲームの市場拡大が見込まれることから、今回の判断に至った、としている。 なお、モバイル&ゲームスタジオは、「ドルアーガの塔」や「ゼビウス」「ウィザードリィ」など数々の名作ゲームを手がけたことで知られる遠藤雅伸氏が取締役会長を務めている会社として知らている。ソーシャルゲームについては「Yahoo!Mobage」で人気の『ソリティアGOLD』を運営している。