ファルコム、21年9月期の研究開発費は13％増の5.5億円と最高水準　『那由多の軌跡:改』と『英雄伝説 黎の軌跡』が成果　Switchやストリーミングゲームの開発も

日本ファルコム<3723>の2021年9月期の研究開発費は、前の期比で13.0％増の5億4700万円だったと発表した。直近では過去最高水準となった。研究開発の成果として、PlayStation4向けゲームソフト「那由多(なゆた)の軌跡:改」(21年6月24日発売)と、「英雄伝説 黎(くろ)の軌跡」(21年9月30日発売)をあげた。

同社は、研究開発活動については、ゲームソフトの開発に加え、ネットワークや通信を利用したゲームソフトのための技術革新や新規製品開発にも取り組んでいる。

技術革新に関する研究開発は、クリエイティブユニットにおいて行われており、PlayStation4やPlayStation5、Nintendo Switch、ストリーミングゲームなどプラットフォームのほか、デジタルグラフィックや3Dの最先端技術研究と自社製品への取り込みを行っているという。

先日の決算発表でNintendo Switch向けにも注力していく考えを示し、第1弾タイトルとして『那由多の軌跡』を発売することを明らかにした（関連記事）が、PlayStation以外のプラットフォームの研究については以前から行っていたものだった。

また、ゲームソフトの制作を支援するツールの研究開発、さらには開発の合理化及びクオリティの向上を目的とする研究等を行い、それらの成果物を全社で共有することによって、制作の効率化、技術基盤の集約を可能としている。

製品開発のプロジェクトは、同社クリエイティブユニットとデザインユニットの連携で行われており、各々のプロジェクトについては、その進捗状況に応じた人員と経営資源の配置を行っているとのこと。