
トーセ<4728>は、Nintendo Switch 2の普及に伴って再拡大が見込まれるリマスター市場の需要を取り込むとともに、マルチプラットフォームでのゲーム開発を強化する。2026年10月15日に公表した2026年8月期決算説明資料で、リマスター・リメイク作品や既存タイトルの新プラットフォーム対応を、ゲーム事業の成長と収益性向上に向けた取り組みとして紹介した。
同社は、これまで培ってきた企画提案力と高品質な開発力を生かし、国内外の既存・新規クライアントから選ばれる開発パートナーを目指す。Nintendo Switch 2、PlayStation 5、Steamを含むマルチプラットフォーム展開への対応を進めるほか、リマスター・リメイクタイトルの開発にも取り組む方針だ。
■『テイルズ オブ エターニア リマスター』などを開発
同社は、近年の取り組みの成果として、複数のタイトルの開発実績を挙げた。バンダイナムコエンターテインメントが2026年10月15日に発売した『テイルズ オブ エターニア リマスター』は、リマスター・リメイク領域における開発実績の1つとなる。
また、スクウェア・エニックスが展開する『クライシス コア -ファイナルファンタジーVII- リユニオン』では、既存のマルチプラットフォーム展開に加え、Nintendo Switch 2版の開発に対応。同作のSwitch 2版は2026年9月10日に発売された。
このほか、スクウェア・エニックスが2026年12月3日に発売を予定する『ドラゴンクエストモンスターズ4 枯れ木の国のビアンカ・フローラ』の開発も担当している。
これらのタイトルは、新作の開発に加え、既存作品のリマスターや新たなプラットフォームへの対応など、同社が手掛ける開発領域の広がりを示す事例となる。
■Switch 2普及を見据え、リマスター市場の需要を取り込む
トーセは、Nintendo Switch 2の普及によってリマスター市場の再拡大が見込まれると分析。これまでの開発実績で培った企画提案力と品質を強みに、需要の取り込みを目指す。
リマスター作品では、過去に発売されたタイトルの資産を生かしながら、現行プラットフォームで展開するための開発が求められる。複数のプラットフォームに対応する場合には、それぞれの環境に合わせた技術的な対応も必要となる。
同社は、Nintendo Switch 2を含むマルチプラットフォーム開発への対応力について、順調に進展していると説明。リマスター・リメイク作品の開発だけでなく、既存タイトルの新プラットフォーム対応も含め、開発需要を取り込む考えだ。
また、Nintendo Switch 2やPlayStation 5、Steamなどを対象とした高品質な開発を進めることで、対応可能なプラットフォームの幅を広げ、より多くのクライアントから開発案件を獲得することを目指す。
■高品質な開発と企画提案力で収益性向上へ
同社は、ゲーム事業の成長と収益性向上に向けて、マルチプラットフォームでの高品質な開発を軸に、優れた企画提案と堅実なコンテンツ開発力を強化する方針を掲げている。
背景には、開発案件の獲得拡大に加え、開発技術の継続的な高度化や生産性の最大化を通じて、事業基盤を強化する狙いがある。AIを含む先端技術の知見を取り込み、開発プロセス全体の競争力を高める取り組みも進める。
リマスター・リメイク市場の需要やNintendo Switch 2への対応を成長機会として捉え、既存IPの活用とマルチプラットフォーム展開を通じて、国内外のクライアントから選ばれる開発パートナーとしての地位を高められるかが注目される。
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会社情報
- 会社名
- 株式会社トーセ
- 設立
- 1979年11月
- 代表者
- 代表取締役会長兼CEO 齋藤 茂/代表取締役社長兼COO 渡辺 康人
- 決算期
- 8月
- 直近業績
- 売上高63億1600万円、営業利益2億8400万円、経常利益3億3200万円、最終利益7億1700万円(2026年8月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 4728
