ソニーグループ、9月中間決算はゲーム・映画好調で営業益43%増の1兆0988億円と大幅増益 為替の円安も収益を押し上げ

木村英彦 編集長
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ソニーグループ<6758>は、本日11月5日、2027年3月期 第2四半期累計の連結決算(IFRS)を発表し、売上高6兆2672億1700万円(前年同期比9.4%増)、営業利益1兆0988億2800万円(同42.9%増)、税引前利益1兆1006億4500万円(同37.9%増)、最終利益7917億6400万円(同38.8%増)だった。

・売上高:6兆2672億1700万円(同9.4%増)
・営業利益:1兆0988億2800万円(同42.9%増)
・税引前利益:1兆1006億4500万円(同37.9%増)
・最終利益:7917億6400万円(同38.8%増)

主力のゲーム&ネットワークサービスと映画、イメージング&センシング・ソリューションが収益拡大に貢献した。好調な業績を受けて、2027年3月期の通期業績予想も上方修正した。

 

■ゲーム&ネットワークサービスはデジタル販売やネットワークサービスが成長

G&NS分野の売上高は2兆1455億8300万円(同4.7%増)、営業利益は4220億7400万円(同57.3%増)だった。

第2四半期(7~9月)の売上高は同9%増の1兆2085億円、営業利益は同83.0%増の2201億円となった。ネットワークサービスや自社制作、自社制作以外のゲームソフトウェアの販売増加が売上高を押し上げた。一方、ハードウェアは販売台数の減少によって減収となった。

営業利益については、ネットワークサービスの増収や自社制作ゲームソフトウェアの販売増加に加え、前年同期に計上したBungieの一部無形資産などの減損損失315億円、過去に資産計上した一部開発費の修正に伴う費用183億円の反動も寄与した。

通期見通しについては、売上高を従来予想から2900億円引き上げて4兆8300億円、営業利益を400億円引き上げて7000億円とした。自社制作以外のゲームソフトウェア販売増加やコスト改善、ネットワークサービスの増収がプラス要因となる一方、主にタイトルの発売日変更による自社制作ゲームソフトウェアの販売減少を織り込んでいる。

 

■音楽はストリーミングや興行・物販が好調

音楽分野の売上高は1兆1604億800万円(同15.2%増)、営業利益は2286億3800万円(同9.8%増)だった。

音楽制作における興行・物販収入の増加に加え、音楽制作や音楽出版におけるストリーミングサービスからの収入増加が貢献した。一方、映像メディア・プラットフォームでは、前年同期に公開した『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』の貢献が減少した。

通期見通しは、売上高を1100億円引き上げて2兆3000億円、営業利益を250億円引き上げて4450億円とした。興行・物販収入やストリーミングサービスからの収入増加を反映した。

 

■映画は『スパイダーマン』が貢献し大幅増益

映画分野の売上高は8287億5400万円(同23.1%増)、営業利益は1173億6300万円(同260.9%増)だった。

第2四半期は売上高が同48.0%増の5137億円、営業利益が同568.0%増の926億円と大幅な増収増益となった。会社によると、映画製作において、主に『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』の貢献によって劇場興行収入が増加したという。

通期見通しも大きく引き上げた。売上高は従来予想から1000億円増の1兆7600億円、営業利益は500億円増の2000億円とした。映画製作における当年度劇場公開作品からの収入増加を見込んでいる。

 

■I&SSは為替や製品ミックス改善が利益を押し上げ

I&SS分野の売上高は1兆903億8700万円(同6.6%増)、営業利益は2768億3600万円(同43.7%増)だった。

第2四半期単独では、モバイル機器向けイメージセンサーの減収や販売数量の減少などから売上高は同6%減となったものの、製品ミックスの改善や為替の好影響によって営業利益は同12.0%増となった。

会社が示した第2四半期の為替影響は、売上高で409億円、営業利益で259億円のプラスだった。通期の営業利益見通しも、コスト減少や為替の好影響などを反映して300億円引き上げ、4500億円とした。一方、熊本地震の影響をマイナス要因として織り込んでいる。

 

■ET&Sは小幅増益、その他は赤字拡大

エンタテインメント・テクノロジー&サービス(ET&S)分野の売上高は1兆1116億7000万円(同0.2%増)、営業利益は1067億4600万円(同2.5%増)だった。第2四半期単独ではイメージングをはじめとする各事業の販売台数減少などで減収となったが、米国関税の還付が増益要因となった。通期見通しは売上高2兆2500億円、営業利益1500億円で据え置いた。

 

■2027年3月期の見通しを上方修正

2027年3月期の業績は、売上高13兆円(前期比4.2%増)、営業利益1兆8700億円(同29.2%増)、税引前利益1兆8600億円(同30.8%増)、最終利益1兆3300億円(同29.0%増)を見込む。従来予想に比べて売上高を5000億円、営業利益を1500億円、税引前利益を1500億円、最終利益を1200億円引き上げた。

・売上高:13兆円(同4.2%増)
・営業利益:1兆8700億円(同29.2%増)
・税引前利益:1兆8600億円(同30.8%増)
・最終利益:1兆3300億円(同29.0%増)

【通期計画に対する進捗率】
・売上高:48.2%
・営業利益:58.8%
・税引前利益:59.2%
・最終利益:59.5%

今回の上方修正では、G&NS、音楽、映画の3分野で増収を見込むほか、営業利益については映画が500億円、G&NSが400億円、I&SSが300億円、音楽が250億円それぞれ上方修正に寄与した。

なお、為替の影響も全体的に大きい。第2四半期の平均為替レートは1ドル159.3円、1ユーロ183.4円と、前年同期の1ドル147.4円、1ユーロ172.2円から円安が進んだ。会社によると、前年同期の為替レートを適用した場合、第2四半期の売上高は約4%増となり、実績の10.0%増から伸び率が縮小する。

セグメント別でも、第2四半期の売上高に対する為替影響はG&NSで730億円、音楽で343億円、映画で378億円、ET&Sで266億円、I&SSで409億円のプラスとなった。

ゲームや映画を中心とするエンタテインメント事業の好調に加え、円安も全体の業績を押し上げた格好だ。コンテンツやネットワークサービスの成長が見られる一方、事業によっては為替の寄与も大きく、引き続き各分野の実質的な成長力にも注目したい。

 

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ソニーグループ株式会社
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会社情報

会社名
ソニーグループ株式会社
設立
1946年5月
代表者
代表執行役社長CEO 十時 裕樹
決算期
3月
直近業績
売上高12兆4796億2000万円、営業利益1兆4475億700万円、税引前利益1兆4223億7400万円、最終利益1兆308億9300万円(2026年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
6758
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