【海外市場調査】『デジモン 新世紀』が中国で好スタート～中国では初のデジモンスマホアプリとして注目（提供:LIVEOPSIS）vol.3
スマートフォンゲームの日々の運用とその効果をリサーチし、ゲーム関連企業へマーケティングデータを提供するSp!cemart（スパイスマート）。同社のサービス「LIVEOPSIS（ライブオプシス）」では、ゲームアプリの運用情報はもちろん、他社のYoutubeやTwitterの運用情報なども分析することができ、毎月発行しているレポートを提供している。
また、中国をはじめとした海外のゲーム内イベントやランキング情報も閲覧でき、本連載記事ではスパイスマート協力のもと、海外市場のゲームアプリ動向を紹介する。今回は中国市場で配信されている『デジモン 新世紀』（中国名、数码宝贝：新世纪）をピックアップする。
（以下、スパイスマートが提供するスマホゲーム分析/運営ソリューションル「LIVEOPSIS（ライブオプシス）」での調査内容を基に掲載）
中国にて2021年10月20日に『デジモン 新世紀』（中国名、数码宝贝：新世纪）が配信開始された。
開発期間３年間を経て、2021年5月16日に行われた，Tencent Gamesのオンラインイベント「Tencent Games Spark More 2021」にて公開された同作のPVと開発コメントからも期待が膨らんだ上での待望のリリースとなった。
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『デジモン 新世紀』（中国名、数码宝贝：新世纪）
開発：Bandai Namco、TencentGames（騰訊遊戯）
ジャンル：ターン制RPG
リリース日：2021年10月20日
（リリース直後のセールスランキング、フリーランキング推移）
配信開始月にセールスランキング、フリーランキング共にAppstore1位を獲得。その後もセールス上位で推移。
本作は正規版授権を獲得した中国初の『デジモン』モバイルゲームである。TencentGames（騰訊遊戯）傘下の奇侠互娯（QiXiaHuYu）が開発を担当。
本作ストーリーはアニメ及び、劇場版とは異なる、新しいストーリーで構成されておりながらも、人間とデジモンの関係を描き、またデジモンを集めていく楽しみがしっかり盛り込まれた作品として提供され、ユーザーからの高評価を得ている。
「デジモン 新世紀」での新たな登場人物とストーリー展開。
コレクション「資料館」にて従来のファン層も嬉しい要素も満載。
リリース時の主な施策
ショートムービーを中心とした大規模な宣伝を行った。広告で大きく取り上げていたポイントとしては下記が挙げられる。
・作品の正規版授権及び中国初の作品であること
・アニメのなじみの深いシーンでプレイヤーの注目を集め、思い出を蘇らせる
・ゲームの基本的な遊び方を紹介、ターン制バトルと経営シミュレーションの2つの方面に分かれていることをアピール
『デジモン 新世紀』に纏わるカップルの間で起きたエピソードシリーズCMを放送。
懐かしいアニメーション映像を組み込んだクリエイティブも活用されていた。
ゲームの主な特徴
ターンバトル
バトルはリアルターン制で行われ、最高5名のデジモンをセットすることができる。
バトルルールは以下の通りである。
デジモンのAGIによって攻撃巡が決まり、各ターンでチームはスキルポイントを獲得でき、バトルは20ターンまでと制限される。
プレイヤーはデジモンを操り、以下の操作を行うことができる。
【通常攻撃】消費なし、相応効果を発動し、少量のEXEポイントを獲得する。
【得意スキル】スキルポイントを消費して相応効果を発動し、大量のEXEポイントを獲得する。
【奥義スキル】第二ターンから発動でき、ディレイは2ターン。
【デジモン進化】EXEポイントを消費して、デジモンが次の形態に進化し、強さとスキルが次の形態レベルまでアップ。究極体はそれ以上進化することができない。
デジモンの様々な育成要素
基本ステータス画面
ベースはオーソドックスな経験値獲得によるレベルアップによるステータスアップとなるが、タレントの実を消費するとデジモンのメインステータスを強化することができる。各ステータスが全て一回強化されると、金貨でデジモンタレントレベルをアップでき、全ステータスが大幅アップする。
タレントパラメータ表示画面
さらに、デジモン属性と同じデジタルディスクと同じランクのデジモンを消費すると、デジモンが進化する。究極体（最終形態）まで進化すると、相応のデジタルソールストンが必要になる。進化することでデジモンのランクが上がり、ステータスが大幅にアップし、デジモンスキルが変化する。
幼年期と成長期のデジモンは複数の進化ルートがある。
成長期のデジモンは進化ルートを選択することが可能
またデジモンには好感度が設けられており、料理でデジモンの好感度レベルをアップすることができ、デジモンの好感度レベルによって追加ステータスとタレントポイントを獲得できる。
プレゼント画面
他にも、各デジモンに合計5つのユニットを装備でき、ユニットにも強化要素が設けられておりプレイヤー次第で様々な育成が楽しめる。
フィールドマップを進行してアイテム取得
現在ゲームでは合計20エリアが解放され、各エリアにはバトル、宝箱、クイズの3種のイベントが含まれている。ダイヤ、金貨、タレントの実、記憶の欠片（相応レベルの資料館ダンジョン解放に必要）が排出される。
100%に到達したエリアはオート探索が可能で、体力を消費してオートバトルで挑むことができる。
フィールド画面
シリーズファンが嬉しい資料館ダンジョン
アニメのストーリーを辿ったダンジョンとなっており、合計4編が実装。各編には20章、各章には8ステージに分かれており、章の解放状況はエリアシステムの記憶の欠片収集状況による。
資料館ダンジョンステージ詳細
各章概要
PvPモード、マルチプレイモード、経営シミュレーション要素等、遊び方が盛りだくさん
ラダー試合画面
毎⽇18時〜22時に開催される。PvPバトル。ランキング形式となっており、現在のプレイ ヤーのランクによって相⼿がマッチングされる。
マルチプレイ選択画面
3人パーティを組んで挑むのマルチプレイモードで、合計36の難易度に分かれている。
プレイヤー3名がリレー形式で3WAVEの敵に立ち向かう。
シミュレーション要素 レオン島
食材の生産や、食材を料理に加工するための施設を立てていく経営シミュレーション要素も搭載。
今後の機能アップデートや更なる新展開にも期待が寄せられており、来年度も引き続いての注目タイトルとしておきたい。
ゲーム内の提供アイテムの内容、課金サイクルについて詳しく知りたい人は調査もLIVEOPSISにて分析行っているので、詳細レポートご希望の場合は下記までご連絡ください。
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■執筆 ＜株式会社スパイスマート＞
スマートフォンゲーム内運用に関する調査・分析を行うリサーチ事業とコンサルティング事業を展開しており、「LIVEOPSIS（ライブオプシス）」というサービス名称で各種ソリューションを提供。