【イベント】ユーザーの声も実現させてきた世界大会…KLab『キャプテン翼』の世界大会「Dream Championship 2021」をレポート

KLab<3656>は、12月11日、オンライン上にて、『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』の世界大会「Dream Championship 2021」の決勝大会を開催した。

「Dream Championship 2021」は、アプリ内や世界5エリアで開催された最終地域予選大会を勝ち上がった選手が対戦し、 全世界で『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』ゲーム内の試合を行い、 No.1プレイヤーを決定する大会となる。

【特設サイト】
https://www.tsubasa-dreamteam.com/dcs/

本稿では、決勝トーナメントの模様と共に、プロデューサー大木氏のインタビューを紹介していく。


全世界の猛者が集まった決勝トーナメント



本大会では、昨年同様、予選と決勝いずれもオンラインによる進行が行われた。予選では、ヨーロッパ・アフリカブロック、アジア・オセアニアブロック、アメリカブロック、東アジア、日本ブロックが開催され、決勝トーナメントは前年度チャンピオンを含めた16名にて進められた。

▲優勝予想では昨年優勝者はもちろん、これまでの上位成績者も人気が高く、実力者が集まったトーナメントとなった。


本大会では日本語、英語にて配信された他、事前の公募にて参加した14人の公式配信者によって、アラビア語、スペイン語などの言語でも配信された。

▲  英語配信にてMCを担当した岩本アリス氏とユージン氏。

▲各国のYouTuberが公式配信者として参加していた。

試合内容は、予選から勝ち上がってきた選手ということもありハイレベルな試合が展開。世界大会も今回で三回目となり、様々なキャラクターや戦術を取り入れる選手も多かった。手堅い守備でありながらも、僅かな隙をねらったシュートの応酬にて、1点を争う戦いが目立った。

▲今大会からは画面上には各キャラクターのスタミナなどが表示され、観戦者もどのような駆け引きが行われたのかという「観戦する楽しみ」がより感じやすい仕様となっていた。

 

「Dream Championship 2021」世界チャンピオンは「黄金世代★小劉」選手!

セミファイナルでは東アジアブロックの「黄金世代★小劉」選手と日本ブロックの「とりき」選手。ヨーロッパ・アフリカブロックの「Ekoes」選手とアメリカブロックの「CR7」選手の対戦が行われた。

準決勝でも、ハイレベルな争いは繰り広げられ、特技を駆使した攻めや相性を考えた交代枠の駆け引き、これまでとは違ったデッキを活用してくるなど、それぞれの戦略が展開される中、僅かなミスも許されない試合が続いた。

▲○「黄金世代★小劉」選手 対「とりき」選手●

前半終了間際に「黄金世代★小劉」選手が先制。後半では「とりき」選手も取り返すも、最後は「黄金世代★小劉」選手にて虹クリティカルのツインウインドミルが炸裂し、勝利となった。

▲○「CR-7」選手 対「Ekoes」選手●

 後半終了ギリギリで「Ekoes」選手のパスが通り、延長戦へ。「Ekoes」選手の読みも冴えるも、「CR」7選手の怒涛の攻めで押し込む形で勝負は決した。

決勝戦は「黄金世代★小劉」選手、「CR7」選手の対戦となった。決勝戦ではお互いの読み合いがうまく嵌る形で一進一退の攻防が繰り広げられる。双方、特技や全力サッカーを駆使して得点も狙うも、0-0のまま後半戦に移った。

後半もお互いに攻めるもパスカットの応酬で、互角の試合展開に。最後は、僅かな隙を狙い、「黄金世代★小劉」選手が三度目のツインウインドミルを放つ。

▲特技のチャンスメーカーを発動させて、ブライアンにパスを送る戦法に徹底していた「黄金世代★小劉」選手。

「CR7」選手も全力サッカーを発動させるも、ついにゴールが決まり「黄金世代★小劉」選手が優勝をおさめた。

表彰式では、選手にゲーム内で着用できるオリジナルユニフォームが贈呈され、優勝者である「黄金世代★小劉」選手にはトロフィーと高橋陽一先生による本大会の為に描き下ろされたイラストが贈呈された。

▲優勝した「黄金世代★小劉」選手。

大会の最後には、本作ディレクターである木本氏から、「Dream Championship 2022」開催決定の旨とレーティングシステムの導入が発表された。

レーティングシステムでは、来年の2月から実装され、各月ごとのランクマッチ、カップ戦、リーグの成績により算出されるポイントシステムとなる。

2022年1月からの戦績が反映され、上位ランカーには「Dream Championship 2022」参加権が獲得できる仕様が発表され、来年の期待も寄せつつ大会は締めくくられた。

 

ユーザーの声を聞きながら様々な施策を実現していった2021年



本大会の終了後、gamebizではプロデューサーである大木啓彰氏にミニインタビューを実施。本大会の振り返りや今後の展望について伺ってきた。


――:まず、『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』全体として、今年一年振り返っていかがでしたでしょうか。

2021年はサッカーファンと『 キャプテン翼』原作ファンが交わるような施策が色々できたかなと思います。

エイプリルフールでは原作でも有名な「告白!の巻」を実現したりと、ユーザー様や原作ファンの方々には喜んでいただきました。

また、引き続きJリーグコラボも実施でき、Jリーグファンの方々にも反響いただいて、やれて良かったと思いましたね。

あとはやっぱり、「NEXT DREAM」ですね。昨年はオリジナルキャラが登場したのですが、その反響はユーザー様からも良く、今年もオリジナルのコンテンツを何かやりたいなと考えていたんです。

そんな中、高橋陽一先生からチャンピオンズリーグを舞台として戦うような構想があるから、一緒にやってみませんかとお話をいただいたのがきっかけでした。

高橋陽一先生に原案をいただいた新しいストーリーを、ゲーム内で描いていけるのは嬉しい限りですね。

そして、この「Dream Championship 2021」という世界大会をまた開催できたということも嬉しいことでした。
 

――:本大会全体を振り返っていかがでしたでしょうか。

昨年はコロナ禍の影響を大きく受けてしまい、オフラインでの開催予定からオンライン開催にシフトするという事態での開催でした。

大会進行も、オフライン想定のベースがある中でのシフトだったので、昨年はオンラインに適した形でない部分もありました。

ただ、今回は初めからオンライン想定で進行したので、画面も見やすくするというような工夫したりできたかなと思います。

▲インターバルでは選手のボール支配率なども表示され、よりサッカー観戦に近い形での視聴環境となっていた。

それこそ、昨年の大会の中でユーザー様や選手の方から頂いたご指摘を課題として取り組ませていただきました。


――:どういった課題を解消していったのでしょうか。

どの選手が戦っているかが分かりづらいという声もいただいていたので、放送のシステムも開発し、分かりやすくもしました。

また、アプリ内においても、マッチアップした際に確率ゲージを表示するようにし、どちらがどのくらい有利なのかを分かりやすくしました。

 
――:確かに、画面は応援しやすくなったと感じました。

パラメータやキャラクターの相性など、要素が複雑なので、視聴いただく方にも分かりやすいようにしようとは努めましたね。

こちらもユーザー様からご指摘いただいたものから実現したもので、この実装によって、より選手間の駆け引きなども応援しながら分かるようにもなったかなと思います。


――:ユーザーの声などのヒアリングも行って実装されたと。

 現在は、ディスコードを公式としても運営しており、ユーザー様の声をいただきながら実装開発を行なっているのですが、その中で生まれた要素ですね。

 
――:レーティングシステムもユーザーの声から生まれたのでしょうか。

はい。昨年のDCS2020に参加いただいた方とディスコードで意見交換会を行った際に、「本当に強いプレイヤーを決めるのなら、より長期的なプレイ成績なども参加条件に加味すべきだ     」という声をいただきました。

そこで、開発でも検討や検証を行った結果、来年から実装することにしました。

――:レーティングシステムではどのように楽しんでもらいたいですか。

今までは、イベント内で順位も出ていましたが、年間や月間でもそういった指標が出てくるので、上位を狙うといったモチベーションもそうですし、上位でなくとも自分自身がどれだけ上達できたかという目線でも楽しんでもらいたいですね。

――:今後の展望についてもお聞かせください。

アプリ内で遊べるコンテンツがまだまだ足りていないと、ユーザー様からもご指摘があり、運営としても課題と考えています。

世界中の色んな方々が様々な遊び方をしていただけていますからね。ですから、今後も色んな遊び方ができるように充実させていきたいです。

――:最後にメッセージをお願いします。

この12月にてグローバル版も5年目を迎えましたが、本当に皆様のおかげだと感じています。

まだアプリをプレイしていない方や、以前遊んでいた方も、以前よりも遊びやすくなっていると思います。ぜひ色んな人に遊んで欲しいと思いますので引き続きよろしくお願いします。


――:ありがとうございました。

 

 

 

(C)高橋陽一/集英社
(C)高橋陽一/集英社・テレビ東京・エノキフィルム
原作「キャプテン翼」高橋陽一(集英社文庫コミック版)
(C)KLabGame

KLab株式会社
http://www.klab.com/jp/

会社情報

会社名
KLab株式会社
設立
2000年8月
代表者
代表取締役社長CEO 森田 英克/代表取締役副会長 五十嵐 洋介
決算期
12月
直近業績
売上高107億1700万円、営業損益11億2700万円の赤字、経常損益7億6100万円の赤字、最終損益17億2800万円の赤字(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3656
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