イベント会場や生放送を聞くとNFTが貰える? SUSHI TOP MARKETINGの音声透かしNFTとは

2021年、ITやゲーム業界ではNFTやメタバースという単語が飛び交い。各社の決算でも新しい技術に向けた様々な取り組みを発表している。

そんなWeb3.0足音が聞こえる中、今回紹介するSUSHI TOP MARKETINGの音声透かしNFTは、スマートフォンなどのデバイスに音声を聞かせるだけで、NFTが入手できるという仕組みとなる。

筆者の周りでは音声透かしNFTというと、音声のNFTが貰えると思った友人が何人かいたが、このシステムはブラウザに音声を聞かせることで様々なNFTが発行されるというものだ。




例えばゲームの公式生放送や、イベント会場などでこの音声透かしNFTの技術を利用すれば、視聴者や来場者はNFTを入手できるというわけだ。

すでに活用事例もあり、日本国内の暗号資産(仮想通貨)界隈で非常に有名な寿司店「銀座渡利」では、この仕組みを利用しYoutubeで寿司の解説を行う動画を公開。それを再生することによって、NFTを無料でプレゼントしている。

「銀座渡利」を例に簡単にやり方を説明すると、

・何かしらのデバイスで「銀座渡利」のYoutube動画を音声を出して再生

・別のデバイス(スマホ)で専用のサイトを開き、ウェブブラウザ上でデバイスのマイク機能を利用して、Youtubeの音声をブラウザに聴かせることでNFTが入手できる。

*マイクの利用はサイトを開けば、許可を求められる仕様



▲スマホのブラウザ上で音声をYoutubeの音声を聞かせた際の表示画面。ここからNFTマーケットOpenseaに推移しNFTが取得できる。取得には暗号資産のウォレットが必要で、筆者はmetamaskを利用している。

▲こちらが取得できた今回お試しで取得したNFTをOpensea上で表示させたところ。

今回はYoutube側をMacで再生、聞き取り側をスマートフォン(iPhone)で行ったが、他にもMac上でYoutubeを再生、同じMac内でBlackholeなどのオーディオドライバから音声を入力し、NFTを取得することもできた。デバイス上で音声が入力できれば取得できるようだ。

注意点としてはNFTの取得自体はブラウザのみで完結するが、自分のものとして保管するためには、暗号資産(仮想通貨)のウォレットが必要になる。そのためMetamaskなどアカウントの取得しておこう。

アカウントの開設についてはJPYCのNOTEが詳しい。
https://note.com/ocurima/n/n29e1fd7ecbdd


音声透かしNFTの仕様としては、人間の耳には聞こえない非可聴音と呼ばれる音源を音声やサウンドに埋め込み、それを特定のサイトで受け取ることを、NFTの発行のトリガーとしている。この音声透かしNFTのベースにはエヴィクサ―が提供する音の信号処理技術にあるという。

なおSUSHI TOP MARKETINGは、音声透かしNFTは同社の戦略の一つであり、その根幹にはNFTを使ったトークングラフマーケティングの文化を社会に普及させたいという思いがあるそうだ。

これは今後、誰もが利用するであろう暗号資産のウォレットの中にある暗号資産やNFTを所有しているかで、持ち主の嗜好を推測しNFTを配布することによるマーケティングを行っていくというもの。

現状では動画の広告で顧客を獲得していることもあるだろうが、今後はゲームキャラのNFTをエアドロップ(AppleのAirDropではなく、暗号資産やNFTを無償で配布するの意味)を行ってプロモーションを行っていくようになるというのが同社の目指すところ。

NFTは今後Cookieのようなリターゲティングのアイテムになるのではというのが同社の見解でもある。今後もそんなWeb3.0時代をにらみNFTやトークンを利用した様々なプロモーションを展開していくという。

加えてSUSHI TOP MARKETINGは、現在音声透かしソリューションのbeta版の先行利用を募集しているとのこと。NFTを利用したマーケティングに興味があれば連絡してみよう。