ネクソン、映画監督ルッソ兄弟らが設立したエンタメ制作会社AGBOに4億ドルのマイノリティ投資 映画・テレビ分野におけるネクソンのグローバルIPを拡大

ネクソン<3659>は、この日(1月5日)、数々の受賞歴を持つ映画監督Anthony Russo(アンソニー・ルッソ)氏、Joe Russo(ジョー・ルッソ)氏、プロデューサーのMike Larocca(マイク・ラロッカ)氏が2017年に設立した独立系エンターテインメント制作会社AGBOに4億ドルの戦略的マイノリティ投資を行ったことを発表した。

ネクソンはAGBOの株式を少なくとも38%保有し、AGBOの経営陣の合計に次ぐ株主となる。またネクソンのニック・ヴァン・ダイク氏とNexon Film & Television部門のシニア・バイスプレジデントのTim Connors(ティム・コナーズ)氏がAGBO取締役に就任。また、AGBOの企業価値を11億ドルと見積もっているという。

AGBOは、マーベル映画4作品の監督と脚本を手がけ、累積興行収入が70億ドルに達した。このほか、ストリーミングと劇場配信向けでは、映画「Extraction」(邦題:タイラー・レイク -命の奪還-)はNetflixで史上3番目の視聴数を獲得。今後、「Extraction 2」や「The Gray Man」「The Electric State」「Citadel」を公開する予定だ。

この投資を通じて映画・テレビ分野におけるネクソンの既存・新規IPのグローバル展開を促進する一方、同社のゲームとバーチャルワールド開発・運用経験を通して、AGBOのエンターテインメント領域の制作及びIP保有をサポートしたい、としている。また、AGBOから要望がある場合、2022年上半期に最大1億ドルを追加投資する。

■アンソニー・ルッソ氏とジョー・ルッソ氏
「AGBO は、 志がとても高いクリエイターによって運営されています。 ネクソンとの協業は、 エンターテインメント分野にとって重要なターニングポイントであり、 グローバルで映画制作とゲームの融合を促進させて参ります。 また、 両社のコラボレーションはストーリーテリングの未来に対する我々の共通のビジョンに基づいており、 両社の独自の能力を活用して参ります。 」

■AGBOのCEOであるジェーソン・バーグスマン氏
「本日の発表は、 エンターテインメントシリーズを活用・育成するというAGBOのコア戦略を強化し促進するものです。 リニア(一方向)とインタラクティブ(双方向)の両面でストーリーを展開することで、 世界中の視聴者及びプレイヤーを魅了して参ります。 また、 本投資により、 クリエイター主導の独立系エンターテインメント企業としてイノベーションを起こし、 成長するにあたって必要となる新たな資源を確保することができます。 ネクソンは、 最高クラスのゲーム開発・運営力を有し、 グローバルに展開しています。 また、 同社はバーチャルワールド創造の先駆者であり、 AGBOが事業を拡大するにあたって理想的な戦略的パートナーです。 」

■AGBOの共同設立者であるマイク・ラロッカ氏
「本投資は、 あらゆるメディアにおいて壮大なストーリーで世界中の視聴者を楽しませるという、 AGBO設立時のミッションに大きな進展をもたらすでしょう。 」

■代表取締役社長であるオーウェン・マホニー氏
「複数の市場において大ヒットタイトルを数十年に渡り創造・維持する能力は、 ネクソンのDNAに深く刻み込まれています。 また、 両社は様々なプラットフォームと市場において魅力的なコンテンツを提供することで、 世界中の視聴者やプレイヤーを感動・興奮させるという共通したビジョンがあります。 」

■Nexon Film & Television部門責任者及び最高戦略責任者であるニック・ヴァン・ダイク氏
「映画とテレビを活用することにより、 ゲームタイトルのエンゲージメントが向上し、 より長きに渡りサービスを継続できるようになります。 ネクソンは、 映画・テレビ分野におけるIPの最高のクリエイターであり先駆者であるAGBOと協業して参ります。 彼らと共にゲーム、 映画、 テレビ、 商品化など横断的に広がるコンテンツをゼロから制作できることを嬉しく思います。 」

株式会社ネクソン
http://www.nexon.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ネクソン
設立
2002年12月
代表者
代表取締役社長 イ・ジョンホン(李 政憲)/代表取締役CFO 植村 士朗
決算期
12月
直近業績
売上収益4233億5600万円、営業利益1347億4500万円、最終利益706億0900万円(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3659
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