2021年の国内家庭用ゲーム市場、前年比1.6%減の3613億円 ハードはSwitch牽引し9.3%増の2028億円、ソフトは12.8%減の1585億円に 「モンスターハンターライズ」がソフト首位に【ファミ通調査】
ゲーム総合情報メディア「ファミ通」は、2021年の国内家庭用ゲームソフト(パッケージ版のみ)とハードの売上速報をまとめた。家庭用ゲームの市場規模は、ハードが前年比9.3%増の2028億7000万円、ソフトが同12.8%減の1585億2000万円、合計で同1.6%減の3613億9000万円となったとの推計結果を発表した。ハード市場は2年連続のプラスで、合計ではほぼ前年並みの規模を維持している。
年間ソフトランキングの首位は、「モンスターハンターライズ」(カプコン/2021年3月26日発売/Switch)が獲得した。約3年ぶりのシリーズ最新作として発売を迎えたが、パッケージ版の集計だけでも235.1万本を販売している。
また、2位には、231.3万本を売り上げた「ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール」(ポケモン/2021年11月19日発売/Switch)が登場。11月の発売ながら年末商戦で順調に数字を伸ばし、首位まであとわずかと迫った。
3位には、「桃太郎電鉄 昭和 平成 令和も定番!」(KONAMI/2020年11月19日発売/Switch)がランクイン。2021年の年間販売本数は126.6万本と、前年(123.3万本)を上回る息の長い売れ行きを見せている。
ハード市場では、Nintendo Switchが3機種合計で557.9万台を販売し、5年連続の年間販売台数トップとなった。2021年5月末には国内の累計が2000万台を突破するなど、家庭用ゲーム市場を支えている。
一方、世界的な半導体不足の影響を受け、日本でも通年にわたってプレイステーション5とXbox Series X|Sの品薄が継続。そのため、プレイステーション5は96.8万台、Xbox Series X|Sは9.7万台と、いずれも本来の需要に応じた数字とは言い難い結果となっている。
2022年は、年始の1月から「Pokemon LEGENDS アルセウス」(ポケモン/2022年1月28日発売予定/Switch)の発売が予定されており、ビッグタイトルの登場で一層の盛り上がりが期待される。
さらに、家庭用ゲーム市場でもフリー・トゥ・プレイ(F2P)やサブスクリプションといったプレイスタイルやマネタイズなどさまざまな形の多様化が進む中で、さらなる市場規模の拡大に注目が集まる。
ソフトの売上本数については、集計期間中に店頭(通販含む)で販売したすべてのタイトルを対象としている。2種類以上のバージョンや周辺機器・本体等との同梱版が発売されているソフトのデータは、すべての種類を合計した数字となる。
【市場規模比較】
・2021年(52週):ハード:2028億7000万円 ソフト:1585億2000万円/合計:3613億9000万円
・2020年(52週):ハード:1856億6000万円 ソフト:1817億2000万円/合計:3673億8000万円
昨年対比:ハード:109.3% ソフト:87.2%/合計:98.4%
※ソフトはパッケージ版(ダウンロードカード、本体プリインストール版を含む)のみの推計(ダウンロード販売、アイテム課金などのデジタル決済は含まず)
※2020年の集計期間は、2019年12月30日2020年12月27日
【各ハードの販売台数】
(累計販売台数の集計期間は各発売日2021年12月26日/単位:台)
・Nintendo Switch(※1)/メーカー名:任天堂/発売日:3月3日
推定年間販売台数:557万9127/推定累計販売台数:2291万9501
・プレイステーション5(※2)/メーカー名:ソニー・インタラクティブエンタテインメント/発売日:11月12日
推定年間販売台数:96万8185/推定累計販売台数:122万3335
・Xbox Series X|S/メーカー名:日本マイクロソフト/発売日:11月10日
推定年間販売台数:9万7234/推定累計販売台数:12万8658
・プレイステーション4(※3)/メーカー名:ソニー・インタラクティブエンタテインメント/発売日:2月22日
推定年間販売台数:10万4054/推定累計販売台数:939万4944
・ニンテンドー3DS(※4)/メーカー名:任天堂/発売日:2月26日
推定年間販売台数:2万8540/推定累計販売台数:2458万7448
※1:Nintendo Switch Lite、有機EL モデルを含む合計値。
※2:プレイステーション5デジタル・エディションを含む合計値。
※3:プレイステーション4Pro を含む合計値。
※4:ニンテンドー3DS LL、New ニンテンドー3DS、New ニンテンドー3DS LL、ニンテンドー2DS、New ニンテンドー2DS LLを含む合計値。
【2021年家庭用ゲームソフト販売本数 TOP10】
(累計販売本数の集計期間は各発売日2021年12月26日/単位:本)
1位 Switch「モンスターハンターライズ」<カプコン>発売日:3月26日
推定年間販売本数:235万0693/推定累計販売本数:235万0693
2位 Switch「ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール」<ポケモン> 発売日:11月19日
推定年間販売本数:231万3115/推定累計販売本数:231万3115
3位 Switch「桃太郎電鉄 昭和 平成 令和も定番!」<KONAMI>発売日:11月19日
推定年間販売本数:126万6477/推定累計販売本数:249万9500
4位 Switch「スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド」<任天堂>発売日:2月12日
推定年間販売本数:97万1418/推定累計販売本数:97万1418
5位 Switch「リングフィット アドベンチャー」<任天堂>発売日:10月18日
推定年間販売本数:90万4685/推定累計販売本数:299万1690
6位 Switch「マリオカート8 デラックス」<任天堂>発売日:4月28日
推定年間販売本数:81万5174/推定累計販売本数:427万2357
7位 Switch「Minecraft」<日本マイクロソフト>発売日:6月21日
推定年間販売本数:70万8670/推定累計販売本数:241万1591
8位 Switch「あつまれ どうぶつの森」<任天堂>発売日:3月20日
推定年間販売本数:70万4134/推定累計販売本数:708万2237
9位 Switch「マリオパーティ スーパースターズ」<任天堂>発売日:10月29日
推定年間販売本数:62万8538/推定累計販売本数:62万8538
10位 Switch「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」<任天堂>発売日:12月7日
推定年間販売本数:61万0964/推定累計販売本数:462万4138
※パッケージ版(ダウンロードカード、本体プリインストール版を含む)のみの推計(ダウンロード販売、アイテム課金などのデジタル決済は含まず)
会社情報
- 会社名
- 株式会社KADOKAWA
- 設立
- 1954年4月
- 代表者
- 代表執行役社長CEO 夏野 剛/代表執行役CHRO兼CLMO 山下 直久
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高2581億900万円、営業利益184億5400万円、経常利益202億3600万円、最終利益113億8400万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9468