enish、21年12月期決算は売上高4.4％減、2.5億円の営業赤字に　『ごとぱず』通年寄与も『かのぱず』苦戦や『ブレオダ』の開発コスト計上で

enish<3667>は、2月10日、2021年12月期の決算（非連結）を発表、アニメ「五等分の花嫁」初のゲームアプリ『五等分の花嫁 五つ子ちゃんはパズルを五等分できない。』が年間フルで業績貢献したものの、サービス終了タイトルの影響と新作『彼女、お借りしますヒロインオールスターズ』の収益貢献が限定的だったこと、最新作『進撃の巨人 Brave Order』の開発コストを計上したことで、減収・赤字計上となった。

売上高38億9200万円（前年同期比4.4％減）
営業損益2億5700万円の赤字（前年同期5億9600万円の赤字）
経常損益2億6700万円の赤字（同6億4100万円の赤字）
最終損益2億7900万円の赤字（同10億4400万円の赤字）

リリース1周年を迎え、累計700万ダウンロードを突破した『五等分の花嫁 五つ子ちゃんはパズルを五等分できない。』は業績に大きく貢献した。1周年施策や出演人気声優を起用した公式放送を行い、番組とゲームで連動した企画の実施や、書き下ろしイラストの充実など、引き続き魅力的な施策の実施を行い収益寄与につなげていく。

リリース後11年目を迎えた『ぼくのレストラン2』と『ガルショ☆』は、11周年施策やコラボレーション施策などが好調に推移し、引き続き売上収益に貢献した。今後もよりきめ細やかな対応を図り、ユーザーの満足度向上に努めていく。

また、「彼女、お借りします」初となるゲームアプリ『彼女、お借りします ヒロインオールスターズ』をリリースしたほか、2022年1月にTVアニメの放送を開始している「進撃の巨人」のスマートフォンゲーム最新作「進撃の巨人 Brave Order」を2022年2月11日にリリースすることが決定した。なお、今回はこれらの新規IPタイトルの開発コストが計上されている。

さらに既存タイトルの安定運営を目的にオフショア（中国/ベトナム）を強化し、新規IPタイトル開発に国内人材を投入している。有力案件を確保し、年1～2本ペースでの新規タイトルリリースを行うことで利益を積み上げ、企業価値向上を図っていく。

■2022年12月期の業績予想は非開示
なお、2022年12月期通期の連結業績予想については非開示。現時点で合理的な業績予想の算定ができないため、としている。