Animoca Brands、日本における戦略的子会社を設立 シードラウンドで約11億円の資金調達…講談社らが参画



香港を拠点とする Web3.0 企業Animoca Brands Corporationは、日本における戦略的子会社Animoca Brandsの設立を発表した。設立は2021年10月25日だという。

また、Animoca Brandsは 2022 年 1 月に、シードラウンドで約 11 億円の資金調達を行っている。

Animoca Brands 設立の趣旨
Animoca Brands KK は、大手出版社、ブランド、教育、スポーツ競技団体、アスリート、アーティスト、ゲーム会社といった、日本の知財やコンテンツ(IP)ホルダーが世界に直接コミュニティを作り、グローバルでファンを獲得し、トラフィックを創生することを支援する目的で設立された。具体的には、ブロックチェーン技術を活用したプラットフォームを構築・提供し、日本の知財・IP ホルダーが Web3.0 のエコシステムの中で自ら NFTやトークンを発行できる仕組みを提供。それによって、ファンとのコミュニティを構築し成熟化させていくことを支援するとのこと。

Facebook が Meta へ社名変更したことに伴い、日本でもメタバースや NFT 事業への参入が急増している。しかしその多くが、マーケットプレイスの創生と NFT の国内向けの販売を主眼においたもの。国内に一定の市場規模があることから、テクノロジーが独自の進化を遂げやすい反面、グローバルのプラットフォームに取り残される事例も少なくない。

Animoca Brands はグローバルで活躍するプロフェッショナルと共に、日本の知財・IP ホルダーの世界進出をサポートする。

なお同社は2021 年 10 月に、国際金融都市構想を掲げる福岡市に日本進出準備会社を登記。2022 年 1 月には、シードラウンドとして MCP アセット・マネジメントが組成した IPX1 号ファンドから 500 万 USD、Animoca Brands から 500 万 USD の資金調達を完了した。

IPX1 号ファンドには、講談社、西日本鉄道、三井住友信託銀行などが参画している。このシードラウンド完了を経て、今後 Animoca Brandsは東京都港区を拠点に、日本における事業拡大に取り組む。


Animoca Brands Corporationは
Animoca Brands KK の親会社となる Animoca Brands は、香港を拠点とする Web3.0 企業で、世界各国で 150 以上のメタバースや NFT 企業・プロジェクトなどに関する投資を実行し、350 以上の人気グローバルブランドと提携。ブロックチェーン/NFT に関連したブロックチェーンゲーム・メタバース・DeFi・仮想通貨ウォレットなど様々な分野への投資を行ない、独自の Web3.0 のエコシステムを構築している。

2022 年 1月には 3 億 5900 万ドル(約 410 億円)の資金調達を完了。企業評価額およそ 50 億ドル超(約5700 億円)のユニコーンとして成長を続けている。

【主な投資先及びプロジェクト】
Axie Infinity(アクシー・インフィニティ)、OpenSea(オープンシー)、The Sandbox(ザ・サンドボックス)、Star Atlas(スター・アトラス)、Blowfish Studios(ブローフィッシュ・スタジオ)、NBA Top Shot(NBA トップショット)

【主な提携グローバルブランド】
Formula 1、Disney、WWE、Power Rangers、MotoGP、Doraemon ほか


Animoca Brands

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