【決算レポート】コナミHD、第3四半期(10~12月)はコロナ禍からの回復で利益率が改善 第4四半期は『遊戯王 マスターデュエル』の寄与に期待も
コナミホールディングス<9766>の2022年3月期第3四半期(10~12月)の連結決算(IFRS)は、売上高は前年同期並みの水準となったものの、アミューズメント事業とゲーミング&システム事業、スポーツ事業がコロナ禍からの回復が進み、営業利益で2ケタ超の増益を達成した。
売上高755億6200万円(前年同期比0.4%減)
営業利益212億100万円(同10.8%増)
最終利益148億2300万円(同12.2%増)
デジタルエンタテインメント事業は、モバイルゲームで配信6周年記念施策を実施した『プロ野球スピリッツA』がストアセールスランキングでも度々首位をとるなど好調に推移したことに加え、『遊戯王 デュエルリンクス』と『eFootball ウイニングイレブン2021」がグローバル市場の活躍した。
またカードゲームでは、『遊戯王トレーディングカードゲーム』もコロナ禍でグローバルでの支持を集めたという。
アミューズメント事業は、競馬メダルゲームの最新作「GI-WorldClassic RISING」が稼働を開始したほか、「ぱちんこ戦国コレクション小悪魔99」も稼働を開始した。
また、アーケードゲームをクラウドゲーミング技術によりPC・スマートフォン向けにストリーミング配信するサービス「コナステ」が引き続き堅調に推移した。
ゲーミング&システム事業は、主力筐体に投入した新コンテンツ「Fortune Mint」などが米国市場で高稼働を記録したほか、豪州市場において「DIMENSION 27」と「DIMENSION49」を投入し、好調な立ち上がりを記録した。
スポーツ事業は、不採算店舗の撤退などによるコスト構造の変革を進めたことで収益は改善傾向となった。また、この四半期は緊急事態宣言が明けたタイミングとなり、来館者数も回復傾向となった。
デジタルエンタテインメントの第3四半期と第4四半期以降の新作リリースケジュールは以下のとおり。足元は1月にリリースし、クロスプラットフォームで展開している『遊戯王 マスターデュエル』が累計1000万ダウンロードを突破するなど好調な推移となっており、第4四半期期間(1~3月)の業績への寄与が期待されるところだ。
なお、2022年3月期通期の連結業績予想については、新型コロナウイルス感染症による影響を現時点において合理的に算定することが困難であることから未定としている。
会社情報
- 会社名
- コナミグループ株式会社
- 設立
- 1973年3月
- 代表者
- 代表取締役会長 上月 景正/代表取締役社長 東尾 公彦
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高3603億1400万円、営業利益802億6200万円、最終利益591億7100万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム(ロンドン証券取引所にも上場)
- 証券コード
- 9766