サイバーエージェント、CyberMetaverse Productionsを設立 メタバース空間のVR店舗開発に特化した事業会社…100名の新規採用実施も
サイバーエージェント<4751>は、2月25日、メタバース空間における企業の販促活動を支援する、バーチャル店舗開発に特化した事業会社として、CyberMetaverse Productions設立を発表した。
リアル店舗やECとは異なる、新たな販売チャネルとしてメタバース空間におけるバーチャル店舗のあり方を確立し、NFTを活用したデジタルコンテンツ制作や独自の暗号資産(仮想通貨)の発行支援まで一貫して対応できる体制を構築した。「未来の店舗」「新しいショッピング体験」のスタンダードをつくるという。
■事業概要
サイバーエージェントグループが培ってきたAIや3DCG技術、小売企業等へのDX支援実績を活かして設立した新会社CyberMetaverse Productionsでは、小売企業やアパレルなどブランド企業における、バーチャル店舗での新たな収益源の確立を支援する。
既存のメタバースプラットフォームを活用することはもちろん、企業やブランドの世界観を表現する場としてオリジナルのメタバース空間を構築することも可能。実店鋪のような写実性のあるバーチャル店舗から、アニメ調のキャラクターデザインまで、企業ブランディングに合わせたメタバースの商空間を作りあげる。そして、メタバース空間における広告事業の展開から、収益向上に向けた運用までサポートする。
※イメージ画像
近年注目を集める、NFTを活用したオリジナルのデジタルアイテムの制作販売や、NFTや独自の暗号資産(仮想通貨)を用いたロイヤリティプログラムの構築など、新たなショッピング体験の提供を支援する。
また、バーチャル店舗における店員アバターの接客サービスも提供する。企業の社員による遠隔接客、対話技術を用いたAI接客アルバイターの派遣など、様々な形でメタバース空間における接客をし、顧客の購買意欲を促進する。
さらに、店員アバターは、写実的で現実の人間と比べ違和感のないCGモデルで制作することが可能。同社はこれまでも、2021年に著名人のデジタルツインをキャスティングするサービス「デジタルツインレーベル」の提供および、「デジタルヒューマン研究所」を発足するなど研究開発に取り組んできた。
それら技術を活かし、メタバース空間での体験価値向上を目指すとともに、2023年までに、Unreal EngineやUnityエンジニア、CGアーティストを中心に100名の新規採用を実施、さらなる体制強化に努める。
■今後
CyberMetaverse Productionsでは、メタバース空間における新しい「未来のショッピング」の形として収益モデルを構築するとともに、「実店舗 × EC × メタバース」3つの商空間を複合データで繋いで販促活動を支援し、マーケティングやブランド価値向上の貢献に努める。
会社情報
- 会社名
- 株式会社サイバーエージェント
- 設立
- 1998年3月
- 代表者
- 代表取締役 藤田 晋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4751